『COLORS ON CANVAS!』感想

ミリオン
スポンサーリンク

まえがき

キャストさんのコロナ罹患により開催延期となった11thライブ。皆さんはどうお過ごしになられたでしょうか?

家で考えても仕方ないので、私はとりあえず名古屋で考えてきました。

なんぼか発散してきましたが、フラストレーションがいまだ溜まっていることもまた事実。ここで発散しようと思う。

11thライブでサプライズ披露されたであろう新曲『COLORS ON CANVAS!』。本記事ではその感想でも書いてみる。

私の美的感性は現在キンキンに研ぎ澄まされています。何故なら、こないだ美術館行ったばかりだから。

私みたいなのは美術館行っただけで何か成し遂げた気になるんです。それが1700円も払ったともなれば、もう世界が変わる。

さぞやいい文章が書けることでしょう。

ありがとう、名古屋。
ありがとう、柳宗悦。
ありがとう、アート。
出逢わせてくれてありがとう、ミリオン。

世界はこんなにも美しかったんだね。

気色悪いなぁと思っても最後まで見てやって下さい。

 

感想

クレジット

作詞は松井氏、作・編曲はAstroNoteS。

4曲目『わたしルネサンス』でクレジットから外れた両者ですが、5曲目にして再び名を連ねました。信頼と実績と安心感しかないな。

ちなみに文字数かぞえたら1500文字でした。発注資料に一言「小論文」と書いてあったに違いない。

鉄板の組み合わせだけあって”THE・ロコ”なソロ曲だと思う。冒頭の「インプレッシブ~アウトプット・ナウ!」とかクセになるよな。ハードオフの店内BGMくらい頭から出ていかん。

ポップな曲調やコーレスを煽るような歌詞は『ART NEEDS HEART BEATS』の雰囲気あるし、ちょくちょく過去曲を匂わせるフレーズがあって歴代ソロ曲の息吹を強く感じる1曲だ。

そんな感想を抱くんですが、ここでひとつ妄言吐いていいすか?

AstroNotesさんって、ロコをスゲーリスペクトしてくれてんじゃねーかなって思うんすよ。

 

AstroNotesと言えば、代名詞的なサウンドがあるじゃないですか?

「ジョンベベべヤイヤイ」

とかいう最高にパンチしかないヤツが。実際本人らも

「画家がサインするみたいなもんです」

引用: ジョンベベベヤイヤイとは [単語記事] – ニコニコ大百科

こんなこと言うくらいには。まぁそんなもん無くとも十分に個性ある気がするけど。

ただ、何故かロコ曲にはひとつも入ってないんすよね。

聴き漏らしてるだけかもしれませんけど、こんな極太マッキー聴き逃すほど耄碌してませんし、仮に入っていたんならかなり控えめなんだと思う。

マジでただの妄言なんだけど、すごく粋だな~と思うんです。これは”ロコというアーティストへのリスペクト”なんじゃないかと。

だって、ロコの歌うソロ曲には「ジョンベベ」しないんよ?

ロコの作品に、俺らの名前は入れらんねぇ

もし、そんな配慮があったんだとしたらホント素敵。もう配慮の鬼。会ったことないけど絶対いい鬼。パンツとかズボンは裏返して洗濯するタイプの鬼だと思う。

実際そんなとこまで考えてないと思いますけど、

そんなこと思いたくなるくらい、素敵なことしてくれてるからね。本当にありがたいよ。

すみませんでした、鬼とか言って。

 

歌詞

ここからは歌詞について考えてみる。

前述の通り『ART NEEDS HEART BEATS』にかなり似た世界観だと思うし、『わたしルネサンス』の次のステップとしてもキレイだと思う。

ぼくがんばったから読んでほしいんだけど、ロコソロ曲の変遷は綺麗につながってると思うんです。『COLORS ON CANVAS!』が過去最高にコーレスを盛り込んでるのも、順当な流れなのかなと思った。

未知ある道を探求するのがロコの本懐。知らないもの同士でひとつになれる「ライブで完成する楽曲」ってのは今のロコらしい価値観を強く反映していると思う。

11thで聴きたかったよ、本当に。本当に。 

 

そんな訳で”ライブの魅力”を説いたような歌詞だと思いますが、その魅力を端的に表した言葉が本曲にはある。

1サビに登場する「キュビズム(cube+ism)」だ。

写実的に描くことが重要であった絵画に対して、モチーフを幾何学的に変化させ、構成することで、絵画を抽象的な表現へと変化させた手法

引用:キュビズムとは?特徴や代表的な作品、日本における影響まで徹底解説 – アート通販サイトWASABI

引用させていただくとこんなカンジらしい。代表的な画家でいうとピカソがそうらしい。なんかフワフワしてるな、この一段落。

「複数視点の同一平面表現」や「遠近法の未使用」という特徴がある芸術運動(ないし手法)を指す言葉だ。簡単に言うと

複数の視点が、大小なく、一つの画角に、無理やり収まっている

みたいな表現。そんでその特徴を、

有象無象が熱狂する”ライブの一体感”

と重ねているんですね。

いったいどこからこんな言葉仕入れてくるんだろうか?やっぱスゲーよな、作詞家さんって。

そんなことを考えてると、直前の「ワールドぜんぶアトリエになってく」もキュビズムな価値観に思えてくる。我々がよく目にする世界地図だって、縮尺おかしいけど無理くり1枚にまとめあげた絵みたいなもんでしょ。

 

ロコに興ったルネサンス。
それは「わからない」の先へ行く決意だった。

そしてその気炎は、
キュビズムという「抽象の美しさ」へ至った。

「わからない」を認める。
「知らない」を知ろうとする。

その歩み寄りは複雑で難解。
そして温かい。

そういう相互理解のことを、最近よく耳にする「多様性」と言うんじゃないでしょうか。

いつぞやロコの世界を塗り替えた「1と0の間に広がってたもの」と同じだね。

時代はやっとロコに追い付いてきた。「多様性の美しさ」なんて、とうの昔にロコは気づいてる。さすロコ、トレンドには聡い女やで。 

 

温姫さんも仰っているように、本曲のコール&レスポンスはホームワークです。

「家に忘れてきました」なんて言い訳……先生、聞きたくありません。Jリーグは結果がすべてよ。

リベンジライブでどんな景色になるか楽しみですが、私は我が担当の色でも振ってやろうかなと思う。

きっとロコなら、喜んで受け取ってくれることでしょう。

 

あとがき

本当に予想外の形となった11thライブですが、結果的には収穫もあったんじゃないでしょうか。

ぶっちゃけ10周年が終わってどうなるものかと思いましたが、ミリPは相変わらずアホでした。

10周年おわっても足ることを知りませんし、頭の中の日本地図は縮尺ガバガバ。当たり前のように名古屋にいっぱいおった。

そういうところが、この上なく頼もしいと思う。「雨降って地固まる」と言いますが、そんな数日だったね。

 

延期ということで気長に待とうと思う。来年はすんごく忙しそうだし。すんごく。

ただ願望を述べるなら、先陣を切るのは変わらずロコがいいな。

真白にいの一番に手をつけるのは、やっぱりこの子がいい。

リベンジの機会を切に願う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました