まえがき
百瀬莉緒ソロ２曲目
『WHY?』。
収録CDは『LTH10』。
よくよく見たら、けしからんジャケットですね。
……いや、よく見んでもけしからんわ。
ジャケットと言えば、こんなのが発表されましたね。
「ジャケ写1枚パターンが欲しかった」というのが、正直な感想です。注文画面で色々試せるので、それだけでも楽しいと言えば楽しい。しっくりくるデザインが決まれば、注文しようと思います。
作詞:春和文
作曲:中土智博
歌詞考察
『Be My Boy』と『WHY?』
真夜中 送ったメッセージ
『WHY?』
輝く三日月に祈るの 届け！どうか！
「明日逢える？」なんて突然かな
ちゃんと読んで返事くれるかな
まだ来ないけれど…
ソロ１曲目『Be My Boy』の最後を覚えていますか？
ぐるぐるはもうやめた
ハラハラを刺激にして
いますぐ送信!明日もしも君に会えたら
『Be My Boy』
笑って言いたいよ
「君のことが好きだよ」
メールを送って。
明日”もしも”会えたら。
『Be My Boy』と『WHY?』は地続きのストーリーであることが伺えます。
先に書いておきますが、この２曲を使って主人公が行ったのは
「メール１通送る」
たった、それだけ。
コスパ悪いな～(笑)
『Be My Boy』同様に、そこに付随する感情の揺れ動き・心情描写をこれでもかと詰め込んだのが本曲になります。そういう意味でも地続きです。
時間の捉え方
『Be My Boy』とつながっている以上、2曲で描かれていることは似通っている。
大きな相違点を挙げるとすれば、
「メール送ったか否か」。そんくらい。
『Be My Boy』では、恋愛に対する不安や戸惑いを「恋愛あるある」なエピソードで表現していましたけど、本曲では「主人公の時間の捉え方」が、その役目を果たしています。
このまま時を ずっとずっと
止めてしまえたのならこのまま時を
もっともっと早く進められたらこのまま時を
そっとそっと戻してしまえたなら
先に述べたように、本曲ではメール送ってから何一つ進展しない訳です。言ってしまえば主人公を取り巻く環境は何ら変わりない。他人の目に映るのは、ベッドの上でクロールしてる姿だけ。
なのに、
「時間を戻したい～進めたい」。
その振れ幅は凄まじい。
主人公の中で、どれだけの逡巡があったことか。
「時間の受け取り方」に着目してみても、そのフルスロットル具合が手に取るように分かります。
この曲って「少女漫画だなー」って思うんです。
この近寄ったり、すれ違ったり、反発し合ったり。なかなか思い通りにコトが進まないもどかしさが。
私が唯一ハマったと言っていい『僕等がいた』という少女漫画があるんだけど、矢野・高橋カップルに感じてた”いじらしさ”を感じるよ。俺が高橋だったら、絶対に竹内くん選んでるけどな。
「他人の恋愛だからこそ楽しめる」
そんな価値観ってあると思います。
「当たって砕けろ」とか、その極地ですね。
『Be My Boy』よりも明るめな曲調と、莉緒自身のコメディリリーフ的な立ち位置。この2つがちょうどいいコミカルさを演出してると思う。
明るいけど悲しい。
いじらしくて放っておけない。
セクシーだけど可愛らしい。
莉緒らしい、素敵な曲だったと思います。
はたして次のソロ曲はどこまで話が進みますかね。
さすがにデートくらいまではこぎつけてほしいのですが。
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