『Shamrock Vivace』ミリオンライブ 歌詞考察

ミリオン
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まえがき

「MILLION THEATER SEASON」シーズン2
「CLEVER CLOVER」の全体曲。

『Clover’s Cry〜神と神降ろしの少女〜』は劇中劇のため、考察はしておりません。

今後も、そのスタンスになると思います。  

Clover's Cry~神と神降ろしの少女~考察!|すみみ
初めまして、永吉昴Pのすみみと申します。イベントから約3か月、clever cloverの配信ライブからもしばらく経ってしまいましたが、劇中劇「Clover's Cry~神と神降ろしの少女~」の考察をしていきたいと思います!ぜひぜひ読んでい...

歌詞考察していないので、ろくにコミュも理解できていない私が、参考にさせていただいたブログです。分かりやすいブログでした。

興味のある方は覗いてみて下さい。

すみみP様、ありがとうございました。

 

Twitterを見る限り、全体曲の中でも推している方が多い印象です。

多幸感に満ち溢れる、素晴らしい楽曲だと思います。

私たち~は無敵~♪

『Shamrock Vivace』
作詞    平朋崇
作曲・編曲    EFFY

 

考察の前に

作詞の平氏はミリオン初。

EFFY氏は作曲・編曲で、ミリオン・サイドMに多く楽曲提供されています。

『星屑のシンフォニア』、『Birth of Color』などなど。

作曲・編曲内容は多岐にわたりますが、キラキラしたアイドルソングらしい曲が多い印象です。

 

全編を通して、管楽器の高らかな音色が響きます。

有識者Pの皆様曰く、
「ビッグバンド」と呼ばれる形式だそうです。

ポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。バンドはジャズ・オーケストラ、ジャンルはビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。

ビッグバンド – Wikipedia

アイドル達の歌声も然ることながら、演奏も印象的です。

考察にあたり何度も曲を聴いていますが、聞けば聞くほどバックの音色に傾聴してしまいます。

ワンチャン、オケマスでやらないですかね。

そりゃ、どの曲も生演奏で聴きたいですが、音源だけで素人でも分かる迫力。

プロオーケストラの方々が奏でようものなら、跡形もなく消し飛ばされましょう。

Interview:挾間美帆(ジャズ作曲家) 東京フィルとビッグバンド指揮 ジャズと交響楽の懸け橋に | 毎日新聞
米ニューヨークを拠点に、国境や音楽ジャンルの垣根を越えて活躍する気鋭のジャズ作曲家、挾間(はざま)美帆。長くクラシックを学んだ経歴を持ち、管弦楽とジャズを融合させる「シンフォニック・ジャズ」で高い評価を得ている。そんな挾間が東京フィルハーモ...

 

歌詞考察

タイトル

今回のクローバー要素は「Shamrock」。
葉が3枚に分かれている草の総称。

1本の茎から3枚の葉が出ているものは、すべてシャムロックに該当します。

アイルランドの国花としても知られており、シャムロックのグリーンもアイルランドを代表する色とされています。

サッカーの「セルティック」。
ラグビーアイルランド代表のユニフォーム。

どちらも緑色ですね。

ちなみに。
日本の国花は「桜」。だけではなく「菊」との二刀流となっています。

 

少し脱線しましたが、クローバーと言うと「四つ葉のクローバー」を連想される方も多いでしょう。

しかし、上述の定義からすると、四つ葉のクローバーはシャムロックには該当しません。

シャムロックはクローバーに含まれますが、クローバーはシャムロックに(全てが)含まれない、って感じみたいです。

「なんかややこしいなー」と思いますが、この“3”という数字が重要らしい。

シャムロック - Wikipedia

 

「Vivace」は音楽用語で、
「いきいきとした」,「活気に満ちた」との意味。

曲中に様々な音楽用語が出てきます。

その都度、説明していこうと思います。

『産声とクラブ』は理科と国語のお勉強でしたが、今回は音楽と英語のお勉強になりそうです。

 

なので、タイトルを直訳すると
「イキイキしたシャムロック(=クローバー)」です。

全体的にしおらしい?楽曲の多いクローバーチームでしたが、そんな彼女たちのアイドルらしい姿。

元気ハツラツとした姿が浮かぶようなタイトルです。

 

カイエンです!!!

踊りましょう ステップ踏んで
お手をどうぞ お待ちかねBrandnew stage
弾けそうな高鳴りのChordを
満たせば五線譜に広がるParadise

キービジュアルのとおり、華やかなステージを連想させる冒頭。

『Brand New Theater!』同様、劇場で映えそうな曲です。

「Chord(コード)」は音楽的に言えば、
「和音」と訳される他、「琴線」,「感情」という訳もあります。

ここでは、似通った音の
「鼓動」と訳してもいいかもしれません。

幕が上がる前の数瞬。
今にも弾け飛びそうな鼓動を抑える主人公。

いざ、幕が開くとそこに広がるのは歌声と演奏、舞台装置が複合した煌びやかな世界。

放たれる音や光は見る者の感情を揺さぶり、みんなの感情をごちゃまぜにした、その場限りの特別なステージになる。

ライブ特有の高揚感、非日常が思い浮かぶ。

そんな冒頭シーンです。

 

???「足りないのは知性」

Here we smile 未来へとCrescendoを刻んで
作戦抜きの能天気でThrough the night
だって夢は続く Paradeは終わらない

「CLEVER CLOVER」
=「賢い白詰草の集団」です。

「足りないのは知性」とオレンジの偉い人に言われているコンテンツで、「Clever」という単語が含まれています。

配信のコメント欄も
「クレバー??」とザワついていた記憶があります。

たしかに、クローバー曲は知性的ではありました。

『産声とクラブ』なんて理解できてる奴いないでしょ。

 

ただ、本曲においては知性的な印象より、楽観的な印象を受けます。

現に
「作戦抜きの能天気でThrough the night」ですよ。

明らかに頭からっp……(以下略)。

チーム全体曲である以上、
本曲が「CLEVER CLOVER」を象徴させる曲であろうとは推測できます。

しかし、出てきたのは
「Clever」を感じさせない楽曲。

これは一体どういうことか???

話は変わりますが、人類に最も近い動物に”チンパンジー”が挙げられます。

人間4歳児程度の知能はあるとされている非常に”賢い”動物ではありますが、我々人類と大きく異なる点も存在します。

それは
「未来を想像する力」の有無です。

『若い読者のための第三のチンパンジー人間という動物の進化と未来』
作者:ジャレド ダイアモンド
翻訳:秋山 勝 出版社:草思社

チンパンジーは道具を作って生活することは広く知られています。

ただ、その道具を保存して、次回に活用することはないみたい。

それは何故か?

チンパンジーに
「未来を想像する力が無いとされているからです。

冬眠前に食料を保存する動物もいます。

あれも冬眠中の事を考えている訳ではなく、ただ本能に従っているだけ。

チンパンジーに限らず、未来を考えることができるのは”人間”という種に与えられた特殊な能力です。

人類はこの未来を想像する力があるから、ここまで発展して来られたと言えます。

では、未来を想像できる力があれば何ができるのか。

 

それは
「次代へ知恵を残すことができる」ということです。

人間は己の知識や技術を書き記し、次代に残すという行為を行ってきました。

書き記す媒体は変われど、その行為自体は連綿と続いています。

他の動物が“遺伝”という形で未来へ伝えていくしかないのに対し、人類はこの行為ができたから急速に発展し続けられています。

クローバー3曲は、それぞれ趣向の異なる楽曲でした。

ただ、その中でも1つ共通点があります。

それが“つながり”です。

『産声とクラブ』は巡っていく生命の輪廻を。

『トレフル・ド・ノエル』は駆け抜けた日々の積み重ねを。

『Clover’s Cry』はループする惨劇から抜け出す物語でした。

 

芸術や宗教は現代に密接に関わりながらも、古来からの積み重ねの上に成り立っています。

トランプのクローバーが示す季節は”春”。

次代へ向けた種子が花開く季節です。

 

本曲はどうでしょうか。

考察前の小話でも言いましたが、今回は”音楽”の勉強。

音楽なんて意図せずとも耳に入って来るほどに、我々の生活に馴染みのあるものになっています。

そんな日常に染み付いた音楽の歴史を紐解くこと。

それは、この記事に書き尽くせる様なボリュームで無いことは明らかです。

今あるものを否定して新しい音楽を。
さらに研ぎ澄まして洗練された音楽を。

そんな先人達の「たった一小節、たった1音」に込められた英知の結晶が、今日の音楽の礎となっています。

“音楽”を全面的に散りばめた本曲は、そんなつながりを意識されているように感じます。

 

「CLEVER CLOVER」というチームは、「CLEVER」が持つ一側面。

「積み重ねる」をテーマとした集団。

私は、そう解釈しています。

だから、クレバーな彼女たちは
「だって夢は続く Paradeは終わらない」と歌います。

なぜなら、
「未来へとCrescendo(=だんだん大きく)を刻む」から。

時が進めば、より大きな音のうねりになる事を。

「蓄積の重要性」を、誰よりも理解しているから。

 

1番 サビ

先に音楽用語の解説だけまとめておきます。

「Etude」=下絵、練習曲。

「Vivace」=「いきいきとした」。
歌詞中では名詞的な役割。訳すなら、
「Vivace」=「生き様」。

「Legato」=(切れ目を感じさせないように)滑らかに。

チームテーマ、本曲に込められた思いは述べました。

サビもそれを強調するような歌詞です。

 

Show time!!
シャムロック はにかみがちなEtudeを
抱きしめたい 心揺さぶるVivaceを
聞かせてよもっと これからもずっと
解けない魔法 奏でましょう

人に見せたくないような姿も、ただただ愛おしい。

なぜなら、積み重なった「Etude」が。
今の私を、「Vivace」を形作っているから。

「聞かせてよもっと これからもずっと」
は客席に向けた言葉であると同時に、自身に向けた言葉であるようにも聞こえます。

My wish!!
シャムロック Energy満タンのLegatoで
世界中を巻き込む輝きになれ
We can start 躊躇っていないで
ギュッと逸るトキメキを信じちゃえよ
私達は無敵

途切れさせないように積み重ねていこう。

どうせ続けていくことなら、早く始めた方がいいよね。

弾けそうな高鳴りだって、そう言ってるよ。

 

2番 A・Bメロ

余所見したり寄り道したり
覗き込むたび彩るKaleidoscope
惹かれ合って 時には支え合って
響き合えた だから届くよSuperstar

目的に最短で辿り着くことは決して悪いことではありません。

ただ、寄り道をして予想だにしないものに出会う事も楽しいことではあります。

そんな人生に彩りを与える道草を、
「Kaleidoscope(=万華鏡)」。

鏡の中に咲く華に例えています。
オシャレですねー。

 

Don’t be late 準備万端
Refrainで応えて
どんどん欲張って頬張っちゃおう

Piece of cake

「Piece of cake」。
直訳すると「一切れのケーキ」ですが、
慣用句で「造作もない」,「容易い」と言う意味になります。

(o・∇・o)
「一切れのケーキを食べるなんて容易いよね」

英語版「朝飯前」ってことです。

朝飯前って書くと「てやんでい!」って感じになるので、非常にかわいらしい表現だと思います。

 

こっちは準備万端だよ。
君だって、そうでしょ?

楽しそうなことはやるだけだよ!!
ケーキ食べるみたいにさ!!

意訳すると、こんな感じ。
ちょっと、バカっぽい
実にクレバーですね。

 

『DIAMOND JOKER』や、後に出てくるスペードチームでは“他人を押しのけてでも貫く意思”を歌っていました。

譲れない願い同士がぶつかった時。

クレバーな彼女たちの解決方法は、一味違います。

そうさ譲れない願いなら
ありったけ叶えていこう

「クレバーって、何だっけ?」
そう思いたくなる、バカみたいな解決方法。

まぁ、途切れずに積み重ねてきた彼女達です。

「続けてりゃ、いつか全員分叶うっしょ!!」
くらいのスタンスかもしれません。

 

2番 サビ

Let’s go!!
シャムロック 確かめ合う勇気にYellを
熱い鼓動結ぶ絆にFanfareを
弾む呼吸だって 交わす視線だって
君と勝ち取って来たんだよ

Trust it!!
シャムロック 火傷しちゃいそうなBaccanoで
高い壁もトラブルも全部楽しんじゃえ
Storm or shine 胸張って鳴らしたGong
憧れを掴むMusicalさ
Stay tune お見逃しなく

Welcome to Shamrock party!!

個人的にすごく好きなフレーズがこの部分。

「弾む呼吸だって 交わす視線だって 君と勝ち取って来たんだよ」

今まで楽観的に見えていた彼女達が、不意に「勝ち取る」と口にするんです。

アイドルという競争社会に身を寄せる、武人の表情を見せるんです。

あなたと一緒に 育ててゆきたい
大切に思う夢です
『Fairy Taleじゃいられない』フェアリースターズ

ミリシタで一新された属性。
Fairyタイプのチーム曲。

彼女達らしく、カッコいい楽曲なのですが、不意に飛んできたこの柔らかなフレーズに鳥肌が立った覚えがあります。

意味合いや曲調は違いますが、この衝撃に似たものを感じました。

 

Storm or shine 胸張って鳴らしたGong

「rain or shine」=「晴れようが、雨が降ろうが」。

転じて「何があろうとも」という慣用句があります。

わざわざ、”rain”を”strom”に変えています。

「雨が降ろうが、嵐が来ようが、チュパが降ろうが」くらいの強調の意味合い。

強調したいのは、このフレーズ。
「胸張って鳴らしたGong」。

強調したせいなのか分かりませんが、
高鳴る鼓動(chord)が、いつのまにかGongに変わっています。

面白い言葉遊びだと思います。

 

Show time!!
シャムロック 重なり合ったPreludeが
足跡を星空を塗り替えていく
Oh my Dear ねえ、君と歌えば
ミラクルだって起きちゃうんだ
Finaleも超えていける

積み重ねてきた「Etude」「Vivace」となるように。

「Vivace」が寄り集まったものが「Prelude(序曲)」。

集まってからが本番。
「私」が「私」たちになってからが始まり。

4周年→5周年へのバトンタッチと考えてもエモいかもしれません。

 

夢はいつまでだって終わらない。
いつだって、今がスタートライン。

確かなキャンバスを土台にして、さらに高みを目指す様子が描かれています。

そんな彼女たちの門出を祝福するかのように、鳴り響くブラスの高らかな音色。

ここの音がマジでえぐい。
ここ聴くために鬼リピしてました。

 

「だって私達は無敵」

幾度となく繰り返される、この歌を象徴するフレーズ。

実際に無敵かどうか問われれば、私は首を横に振ります。

ただ、「無敵」と誇らしく言えるほどに積み重ねてきた姿に、Pとして感動を覚えます。

 

「足りないのは知性」

仰る通りだと思います。

アイドルとP。
どちらも、なんか足りてない。
自覚はしてる。

理論武装された“知性の鎧”は、確かに付け入るスキがありません。

ただ、それと同じくらい。
“経験に裏打ちされた業物”も、価値があると思います。

こちとら10年も続いてきた、コンテンツよ。

防具未装着のセルフ縛りプレイしてるけど、武器だけは一丁前やで。

 

あとがき

本曲は積み重ねた末に、花開くことを願うというテーマ。

今までの苦労や過程を礼賛する楽曲です。

みんな大好き、自己肯定感めちゃくちゃ上げてくる系ソングと言えます。

私が華やかさの中に感動を覚えるのも、当然なのかもしれません。

 

これでクローバーチームも終了。

振り返ってみると、たしかに「CLEVER」な楽曲が多かった。

『産声とクラブ』は小難しいし、
『Clover’s Cry』は新年早々ヘビーだし。

謹賀新年の教えはどうなってんだよ。

『トレフル・ド・ノエル』が唯一の癒し枠。

私も少しはクレバーになったので、計画的にジュエルをジャブジャブしていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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