まえがき
7周年イベント、お疲れ様でした。
我がラウンジは「ラウンジランキング39位」なるものを獲得できたようで喜ばしい限りです。周年ガチ勢のおかげだね。サンキュな!
毎年恒例の秋葉コラボも終了し、周年特有の喧騒が褪せていく今日この頃。やっとこさ7周年記念曲『7Days A Week!!』が配信された。
私の”ミリオン7周年”は、この記事から始めたいと思う。
感想
<【大は小を兼ねる】
「グッドサイン」と「Harmony 4 You」の中間みたいな曲だな、って思ったのが第一印象だった。軽やかなピアノが楽し気なミュージカルポップス。Bメロとか最高。ライブで足コピしたいくらい小気味よい。
ミリオンらしい軽妙さが特徴的な楽曲だと思うし、そこに載ってくる歌詞もミリオンらしいストレートだ。
そう 幸運【ラッキー】だけで叶った
7【セブン】じゃなくて 努力や絆
みんなと(仲間と)1から順に(大事に)
積み上げた未来
幸運、努力、絆。
どっかの少年誌みたいな言葉が並んでるけど、言いたいことは
「積み重ねてここまでやって来れたなら、ここから先だって、きっと積み重ねていけるよね」
こんなカンジじゃないかと思う。周年曲らしい「これまで」と「これから」。そんな感謝と展望を感じさせる。
そう考えた時にそのニュアンスを強調してるのが、「漸層的なスケール感」じゃないかと思う。
どんな一瞬も(Wow)一秒も(Wow)
心はひとつ(みんなで歌おう)五線にかき足す+愛と夢
サラウンド七色メロディ
サビから抜粋するとここらへんだね。
ややこしい表現をしたけど、要は「徐々に大きく(ないし同等)なる数量表現が多用されてる」ってことが言いたいんです。
いきなり話変わるんだけど、宇宙ってデカいじゃないですか?
バカでかい数字のことを「天文学的数字」なんて言ったりするけど、その天文学の主戦場だからね。バカみたいなスケール感がオンパレードしちゃってる。
「地球をビー玉だとすると、太陽は直径1mの玉で……」
「地球と月は”東京―大阪間475往復分”くらい離れていて……」
「地球からベテルギウスまでは5000兆km。実に500光年もの距離が……」
こんな話を聞く度、目にする度、口の中に虚空が広がる。俺が理解するには100万光年はやい。
んで、その末に思うことは大体これ。
「何かよく分からんが、地球で起こってることなんて些細なことなんやな~」
まぁ全員がそう思うかは知らんが、わりとよくあるオチでしょ。スケールのデカい話と比べて、自分の身の回りがちっぽけに思える、なんてこと。
“スケールのデカさの前に、それ以下のスケールがより矮小に感じられてしまう”
人はそういう風にできてんだ。
この曲で出てくる「スケール感の対比」って、そんな役目を負ってるように感じる。
最終的に大きな言葉を持ってくるから、その直前の言葉がスケールダウンする。
本曲のタイトルなんて、まさにそうでしょ?
7Days = A Week
これってただの等式だ。
「1週間は7日」。小学生でも知ってる常識だね。
だけど、「Day」に対して「Week」。一つ大きいスケールに単位換算してやることで、直前の「7Days」が小粒に見えてくる。なんてことない数字に思えてしまう。
本曲がミリシタ7周年記念曲であることを考えれば、「7Days」は「7周年」の比喩。こう考えるのが自然だ。
「7周年」というそれなりに長い年月を小さく見せることで、あたかもすぐ手が届くんじゃねーか。そんな距離感に落とし込ませる。7年という年月をちっとも遠く感じさせない工夫を凝らしてる。
私はそういう趣向だと感じる。
そもそも「周年」を「日」に置き換えてる発想自体がそういう方向性だしね。
これはプロの犯行ですな。
±0【何度目のスタートだろう】
『7Days A Week!!』についての感想はさっきので終わり。まぁコールいっぱいの楽曲だからね。難しいこと考えんとWow Wowするのがいいと思う。
今からしたいのは、少し脱線した話。
「ミリアニを経た次の周年が、7周年でよかったね」って話です。ここまで見たなら最後まで見てってください。
1年前の今頃、ミリオンは10周年イヤーのど真ん中だった。
私はちょうどその頃ニートしてたから、寝ても覚めてもミリオンに浸ってた。職を持たぬ私は”プロデューサー”という職に縋るしかなかった。物は言いようだね。
私のどうでもいい話はさておいて。
その1年を改めて思い返してみると、あの熱狂の半分くらいは「ミリアニ」のおかげだと思う。
待望のアニメ化。ちょっと不安な3Dモデル。1クールに落とし込むには、あまりにも莫大な”10年”という質量。
期待の方が大きかったけど、手放しで喜べない不安もちょっぴりあって。10周年の祝祭が、どこか霞がかってたことを覚えてる。
ちょくちょくブログにも書いてるんだけど、あの当時の私の代弁者として『セブンカウント』は出来すぎた楽曲だった。
「アニメプロローグイメージソング」の役割を与えられた本曲。「まだ何者でもない彼女ら」を描いた楽曲だけど、あの酩酊感は私の胸の内を描いているように思えた。
主語でかいけど”当時のミリオン界隈に充満する空気感”。そう言って差し支えない楽曲だったと思ってる。
まぁ、いまこのブログを見てるアナタなら、その感想は杞憂でしかなかったことを知っているだろう。
多くは語らないが、素晴らしいものをお出しされた。わりと低めに設定してた”ミリアニへのハードル”は、怒涛の鬼ノックで根元からへし折られた。
きっと周りの同僚もそうだったんだろう。
熱心にプレゼンする人。
足しげく映画館に通う人。
身銭切ってご新規さまを勧誘する人。
誰もが残骸を握りしめて、誰かの扉をこじ開けようとしてた。苛烈極まったミリアニ布教活動なんて、その何よりの証拠だ。
7 6 5 4 3 2 1……
7から始まったカウントダウンは、これ以上ない形で「0」を迎えた。
そう 幸運【ラッキー】だけで叶った
7【セブン】じゃなくて努力や絆
みんなと(仲間と)
1から順に(大事に) 積み上げた未来
その翌年に「1から積み重ねた”7″」を歌う。
「7から積み重ねていく”これから”」を歌う。
「セブンカウント」から始まった「ミリアニ」という集大成。
指折り数えたその集大成は、今となっては「1から順に積み上げた未来」の始まりに過ぎない。
1年前と現在。
「7」という数字に感じる響きは、真逆と言っていいくらいに変わってしまった。
夢は叶えた瞬間に
『REFRAIN REL@TION』
そこから次の公演-STAGE-が始まる
この1年で幾度となく噛み締めた言葉だけど、ホントつくづくそう思う。
ミリオン10周年は最高だった。
だからこそ、その次の1年を牽引する周年曲が『7Days A Week!!』で良かったと思う。
「7周年とか言うてますけども、結局それって”結果”だよね?つないできた1日の”結実”でしかないよね?1年だと長い気するけど、1日ずつならイケそうっしょ?」
10thツアーで灼かれた脳みそが治んない私に、”等身大の尺度を説いてくれる楽曲”であることがなんか嬉しい。
ミリシタ7周年も終わり、ミリシタは8年目に突入する。
私は純日本人だからね。
ラッキーセブンよりも、末に広がる「八」にこそ慶兆の調べを感じる。
ミリオンライブは止まんねえ。止めちゃだめだ。
まずは”1日”ずつ頑張っていこう。
気づいたらきっと”1週間”くらい経ってる。
もうちょっと頑張ったら”1月”なんてあっという間だよ。
んで、来年の今ごろは多分こう言うてる。
「”1年”は早いなー」って。
そうやって駆け抜けていきたいね。
次の”Decadeの先”を。
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