『Eternal Spiral』歌詞考察 ~めぐりめぐる君を辿る~

ミリオン
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まえがき

やっとこさ実装されました、
『Eternal Spiral』が。

やよいと可奈の14歳コンビに歌わせる背徳感に塗れたこの楽曲。ホンマに松井氏の罪深さは北半球を駆け巡るで。

実装を祝して歌詞について書いてみよう。

『Eternal Spiral』
作詞:松井洋平
作曲・編曲:AstroNoteS

 

歌詞考察

失楽園

冒頭述べたように背徳感、というか何かエロイ本曲。ストリングスが本当にいい。絡みつくような”ねちっこさ”と今にも途切れてしまいそうな哀愁が同居していて。オケマスで披露されるようなことがあれば燕尾服で参戦するのも辞さない。そんだけ言ってもいいくらい素敵。

曲名を直訳すると「永遠の螺旋」。松井氏の語った「遺伝子に刻まれた背徳感」という言葉から察するに、テーマとしたのは“旧約聖書「失楽園」”ではないかと思う。簡単に言うと「アダムとイヴの物語」だ。

ざっと説明すると、

唯一神ヤハウェが人間の始祖”アダム”と”イヴ”を創造。エデンの園に住まわせ、世界の管理を命じるついでに一言。「木の実食ってもいいけど、”善悪知る木”の果実だけは食べんなよ。死ぬから。」

約束を守る2人の下に現れたのは蛇(サタン)。蛇はイヴをそそのかし、誘惑に負けたイヴは”善悪知る木の実”を食べちゃう。ついでにアダムも食べちゃう。恥ずくなって葉っぱ、腰に巻いちゃう。

その姿を見た神様、激おこ。エデンの園から2人、追放。涙ながらに楽園を後にすると――そこはジャングルだった。

こんなカンジ。

ミリシタ君も泡吹いてぶっ倒れた後に憐れんだ神に星座にさせられそうなトンチキコミュですね。あれがデネブ、アルタイル、ミリオン座。そういう時代こねーかなぁ。

解釈に幅のあるお話ではありますが、「葉っぱで腰を隠す」。

これが「性行為」を指しているという解釈がある。失言を思わず手で覆い隠すのが人の性。ならば、この2人には神様に隠しておきたい”腰にまつわる秘め事”があったんじゃないか、という道理だ。

神様が怒るのも無理ないんです。約束を反故にされた上に嘘までつかれて、挙句の果てに”自分の真似事(人間の創造)”までされちゃうんだから。唯一神の立場が無ぇ。

この神に背いた行為を「原罪」と呼び、今なお2人の子孫である我々人類に受け継がれている。というのがキリスト教の一般的な教義。僕らは生まれながらにして罪人なのだ。

以上を踏まえて、ここから歌詞を見ていこう。

 

仕様

葛藤したって仕様がないさ
花は咲いて…散っていくだろう

本曲で描かれているのは、狂おしいほどに求めあう2人の愛の深さ。そして、神が定めた”仕様”への諦観だ。

花は咲いて散る。
「永遠の花」など咲きはしない。

絶対不変の規律。神が定めた機構。どうしようもない仕様。この曲に漂う退廃的な雰囲気は、その”どうしようもなさ”に端を発している。この2人もそこらへん理解していると分かるのが直前のパート。個人的にはすごく好き。

 

曖昧にしたいんじゃないさ
もっと理解っていたいんだ
不安だっていうから、何度だって抱いた

後戯のシーンだと思う。ボケーっと天を仰ぐ男、寄り添う女。永くを欲する側と、今を欲する側。そんなシチュエーション。この2人が男女である必要はないと思うけど、便宜上そうする。

女々しいんよな、男側が。「葛藤したって仕様がない」くせに少しでも引き延ばそうとする、このみみっちさ、貧乏根性が。「葛藤したって仕様がないさ」と、「不安だ」とおねだりできる女側に、私は達観したアダルティを感じる。割り切りの良さを感じる。肝が据わってるなと思う。

でも私にはよく分かる、男側の気持ちが。僕が風俗で90分以上のコースしか頼まない理由にも通ずる。この空白は度し難く心地よい。喋るのも億劫なほど心地よい。ついでにキンタマも冷えるし。

世の女性には理解してほしい。

ピロートークの最中に、男は9と4分の3番線にオタマジャクシ連れて飛び乗っているということを。「もっと理解っていたいんだ」とかいう大層な戯言も、賢者気分の名残であるということを。

 

なんか脱線したけど、すごくいい掛け合いだと思う。たった3行の詞、だけど、すごく画が浮かぶ。互いの性差を感じられる。そして物悲しくもある。愛せば終わる。故に抱かない空虚。故に貪る衝動。その2つは矛盾しない。この仕様へのささやかな抵抗。性差に基づいた神への謀反。

そんな2人の背信の結晶。

それこそが

I saw blue rose in your eyes

瞳に咲いた”青いバラ”なのだ。

 

青いバラ

青いバラは自然界には存在しない。青色を蓄える「デルフィニジン」という物質がバラの中に含まれていないからだ。人工交配によって生まれた”青っぽいバラ”はあれども、純然たる”青いバラ”は作れないのが通説。それを象徴するように青いバラの花言葉は「不可能」……だった。

2025年現在、”青いバラ”は存在している。ネットでポチれば手に入る時代になった。サントリーの頭いい人たちが「遺伝子組み換え」によって、青色色素を持たぬバラにも青色を付与できるようになったからだ。いま現在、青いバラの花言葉は「夢かなう」、「奇跡」。不可能は可能に変わった。

「青いバラ」は、人類叡智の結晶

そう言ってなんら差し支えない技術革新の恩恵を、我々は享受している。見たことも嗅いだこともないけれど、きっと日進月歩の香りがするのだろう。

だけど、これが神話の世界なら大変なこと。怒り狂った神様にお星さまにされるべき事案が発生しとる。

「青いバラはない」という世界の仕様を、僕たちは歪めてしまっている。神の仕様に背いてしまっている。神よ、私は悪くありません。サントリーの頭いい人たちが悪いんです。

「青いバラ」は、背信の象徴

そう言い換えても差し支えない存在でもあるんだ。

 

I saw blue rose in your eyes
この世に無い筈の奇跡と巡り逢ってたんだって気付いた

青いバラなど無い。
花は咲いて散る。
そういう”仕様”にした。

そう宣う神に手向けた、一輪の刃。

青いバラはある。
永遠の花は咲く。
――いま、ここにある。

 

禁断の果実を口にした僕らの祖先は、神に届きうる大罪を犯した。そして、この曲でも犯した。現在進行形でも犯している。親が親なら子も子だ。やよいも可奈も、サントリーの頭いい人らも悪くねぇ。

遺伝子に組み込まれた反抗気質。ご先祖様から継いできた「螺旋構造」は、愛に狂うことを迷わせない。神に仇なすことを躊躇わせない。

赦されないと決まってたってきっと、構わないんだ。

一日を千年に変える想いは、万の言葉を越えて、いまや億人にまで枝葉を伸ばした。いつぞや追放されて泣く泣くやって来た、この不毛の大地で。

愛さずに生きること――

それはきっと、ひどく「背徳的」なのだ。 

 

あとがき

周知のとおり、本曲は「ハッチポッチ2」で告知された楽曲。

僕は本編でやるんじゃないかと思ってた。Act-3で「Next Life」やるようなとち狂った人達だから、ASとシアター組が交わるこの場は思想の発表会。当然こういう要素はぶっこんでくんじゃねーかなと。

アテは外れたけど、個人的にはすごく満足してる。実装楽曲としてだけど満足してる。やっぱこの人らは信頼できるなって。僕が考えつくようなことはさも当然のようにお出ししてくるなって。

やはり我が神は偉大。
毎朝毎晩、東の方角向いてLOVEさしていただきます。

残念ながら今回現地行けてないので、「ハッチポッチ3」の開催があることを望みます。いつでもいいので。

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