765プロAS「NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!」DAY1 ライブ感想

アイマス
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まえがき

2025.8.2-3
Kアリーナ横浜にて、765PRO ALL STARS 13名+1名によるライブ

「THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE ~NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!~」

が開催された。

アイマスと同じ歩幅で、同じ時間を重ねてきた、彼女らの集大成。

残念ながらDAY2参加は叶わなかったけど、この目で見てきた感想を書いてみようと思う。あと盆は帰省してたのでクソ遅くなりました。

 

開場前

今回の舞台となったKアリーナ横浜は、私にとって2度目の会場。ミリオンライブ10年の集大成となったAct-4ぶりだった。

その時でさえ10年という年月の大きさに隙あらばエモさを感じていたけれど……世の中、上には上がいるもんでして。

20年活躍したアイドル、
20年愛されてきた2次元コンテンツ。

新幹線で思いつく限りのモノを挙げてみても、誰もが知っているようなものが浮かぶばかりで。

横浜駅を出て彼方に揺らめく”それ”を臨んでさえ、その実感は沸かないままでいた。

茹だる夏日が見せた、
夢か幻じゃなかろうか。

日差しから顔ごと背けながらフワフワ歩いていると、”それ”は確実に存在感を増しつつあって、オアシスでも見つけた遭難者のように、僕の足取りは徐々に速まっていった。

どうやらオアシスはあったらしい。
なんど経験しても慣れることのない瑞々しさだった。

会場に辿り着いた瞬間。
ライブ看板を眺める瞬間。
日常が非日常に変わる瞬間。

この瞬間――
僕はようやっと地に足が着く。

初めてアイマスに出会ったのは高2、だったっけか。案外長いアイマス歴だったらしい。

ギュッとしたら片手に収まるくらいにはサボってしまったけど、ミリオンライブが主戦場にはなってしまったけど、やっと僕はここに来たのだ。

 

はじめての”AS単独ライブ”にやって来たのだ。

ってな訳でドラマチック会場前ブチかましてたんだけど、いやぁ正直いうわ。

俺はASを舐めてたね。

「11時くらいに行きゃあ響のアロハシャツ買えるっしょ!」なんて思ってたけど見当違いもいいトコ。

Kアリ半周くらいさせられた長蛇の列。飛び込んでものの10分で「SOLD OUT」の文言。

自分の先延ばし癖を呪ったね。そんなことだから事前注文わすれるし、ASのライブも今日になったし、ミリラジ公録も忘れんねん。……合同の締め切り 8/5って嘘だよな?嘘だと言え。

担当のグッズが早々に売り切れたことにホクホクしつつ、来た道をトボトボ戻り、横浜駅近くのハンズで古着の浅葱色アロハシャツ(¥4,300)を買う。そんな不毛なお散歩を開場前は楽しんでた。

アロハシャツの口になってたからね。致し方ない出費だったよ。

 

開演前

今回の座席はLEVEL5。

Act-4が両日LEVEL7だったことを考えるとラッキーな気はしたけど、LEVEL5でも遠いことには変わんないね。むしろ間近にモニターがある分、LEVEL7の方が良心的だった気がする。

開演前BGMは「歌マス」→「READY!!」→「CHANGE!!!!」。「Happy!」もあったかな?

開演5分前。

「ToP!!!!!!!!!!!!!」が流れ出し、少しずつ大きくなっていくコール。まだ灯していないペンラを振りながらボケーっとしてたけど、不意に聞こえた歌詞にハッとさせられた。

永遠なんてないから
限られた時間本気出せ

『ToP!!!!!!!!!!!!!』

憧れアイドルは、終わらない」をキャッチコピーに掲げ、「NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!」と銘打った本公演。

それが本当かどうかを証明するのは彼女らの仕事で。

一介のプロデューサーである私がすべき仕事は、限られた時間の中で、アイドルちゃんへのサーチャージを”本気”で遂行するだけなのだ。

僕のペンラはまず最初に赤色が灯る。
ステージからは誘導棒みたく見えてくれることだろう。

もうじき暗闇に包まれる会場で「TAKE OFF」のサインを出すのは、僕で、僕らだ。

こちらプロデューサー。
気分は管制塔。

ちょうどいい所にコールも転がってきた。これ以上なくシンプルな応援指令に想いを乗せて、いざ飛び立っていただきましょう。

 

\ ガンバレ! /

 

いくらか声量を増したコールの直後、大きく唸りを上げるスピーカー。ポツポツ灯り出す誘導棒たち。暗転する会場。銀行の名前を叫ばされた協賛コール。人一倍この季節がしんどそうな社長のご高説。「後輩に任せればいいのに」と内心ツッコまずにいられない小鳥さんのアナウンス。

Overtureは、我らが765プロの門戸を映し出していて、入り口の脇にある机には「NEVER END IDOL」とだけ書かれたカラフルな一冊が置いてある。ページがめくられる度に歓声が上がって、ラスト1ページ「音無 小鳥」で今日一番の歓声が上がった。

スターウォーズでも始まりそうな『M@STER PIECE』の荘厳なアレンジに合わせて、ズームインしてはフェードアウトしていくキャラクターシルエット。小鳥さんのうなじをすり抜けた先には、モニターいっぱいに13体のシルエットが並んでいた。

知らない間にその直下には、同じだけのシルエットが立っていた。

 

あの日憧れた画面の向こう側が、
眼下に、すぐそこに。

だいぶ時間はかかったけれど、8割くらい自業自得だけど、本当に来てしまったんだな。

横浜にもオアシスがあるって言ったけど、あれは嘘だ。この時の僕は渇きに渇いてた。

ほんの数秒先の邂逅が、
千年先の逢瀬のように待ち遠しかった。

長いこと放ったらかしにしてたくせにね。

 

これだけ待ったんだ。
さぞや極上のライブを届けてくれるに違いない。

「NEVER END」なんて大層な名をつけたんだ。
アイマス史に燦然と輝く至高のライブを魅せてくれるに違いない。

 

なぁ…………くれよ、俺に。

「終わらない全て」とやらを。

 

ライブ本編

M1.THE IDOL M@STER

待ちに待った、
栄えある20thライブのトップナンバー。

その座に輝いたのは「アイマスの歴史そのもの」といってもいいだろう『THE IDOL M@STER』。歌マスであった。 

この時は意地でも肉眼でステージを見ようとしてたから、自然と出てくるコールに身は委ねて、全精力を視神経に供給してた。

まぁ正直何も見えんかった。

緑色の躍動感すごいな~とか、釘宮さんってホントに実在したんだ……みたいな感想だけは覚えてる。

思えば、私にとってのアイマスライブ初コールも、ASが歌った歌マスだった。そういう人はこの会場にもそれなりにいるんじゃないかな。

この時点で85の披露回数を誇る本曲(アイドルマスター楽曲メモ調べ)。それだけASと共にライブを盛り上げてきた”戦友”みたいな曲だ。

 

本公演にあたり各種インタビューやコメントに触れる機会が多かったんだけど、それもあってか「僕は歌マスの解釈を間違えていたんじゃないか」ってことに今回気づかされた。

 

人は「敵」をつくって初めて結束することができる
『医龍 』24巻

改めて歌詞を見て思った。

この曲における「男」って「仮想悪役」だなと。対比として据えただけの「舞台装置」だなと。吹けば飛びそうな彼女らのために、チーム一丸となれる『敵』が必要だっただけじゃないかなと。 

黎明期に生まれ、コンテンツの名を授けられた本曲。

であれば、この曲に込めたメッセージが、当時のアイマスが掲げた錦の御旗であっただろうことは想像に難くない。

打倒したかった巨悪。

そいつは固定観念ってヤツだったんじゃないだろうか。

 

当時の雰囲気は私にはわからないけど、キングから見ても初期のアイマスは挑戦的だったらしい。いまだにトンチキで飯食ってる765プロらしい、ぶっとんだ挑戦だったと。

20代そこらのこれからキャリアを積んでいくぞって時に、自分らで衣装もフリも考えてパフォーマンスするようなコンテンツに飛び込んでいく。それは本当に勇気のいることだったんじゃないかと思う。

とても声優の領分とは思えないトライ&エラーを繰り返して、いまこの人達はステージに立っている。煌びやかな衣装の下に、いったいどれだけの傷跡を隠しているのだろう。

「女」,「ゲーム」「声優」,「年齢」,「アイドル」……

それぞれに横たわっていた不文律の壁を、スクラム組んでぶち壊していったこの人達のおかげで、今日のアイマスがある。

壁は昇るか?穴を空けるか?抜け道を探すか?

その体育会系ノリは、いまだにどこぞの学園の赤に受け継がれている。どっすか、咲季さん?特別にナンバーエイトあげるから一緒にスクラム組みません?

 

男とか女とかの「固定観念」って妄想に掲げた、「私らしさ」という革新。それは誰しもが探求すべき命題で、いつの時代にもあり続ける難問だ。

アイマス最古の楽曲は”最新の価値観”、というより「普遍的な価値観」を謳っていたんだなと認識を改めた。

いまだにこの曲に「尖ってる」みたいな感想を抱くのも当然なんよな。誰しも持っているものなんだし。

『THE IDOL M@STER』はこの歌詞であり続けてほしいと思う。いつの時代でも研ぎ澄まされた、” 時の最先端”であってほしい。

傷つく言葉と、胸を打つ言葉。
それはどちらも同じ形でしかないのだから。 

時代を越えた名曲とは、こういうのを言うのだろうね。誰が歌っても、いつ歌ってもいいんだもん。

 

あと本当に申し訳ないんだけど、この時点で5000字くらいになってます。(・ω<) テヘペロ

「短いのでお時間ある時に読んでください」に騙されたあなたは、アイマスライブで宗教勧誘の人にカモられる星の下に生まれています。

このブログを最後まで読めば救われます。
5人にDMでオススメしないと死にます。

ここまで読んだら残りのウン万文字も一緒です。

さぁ……最後まで読むのです。

 

M2.THE 愛

「ありがとう ありがとう 愛をありがとう~♪」

MC明けの会場に温かなフレーズが響いた。「これ何だっけ?」と思ってモニターに目をやると『THE 愛』の表記。

このタイトルちょっと怖いんよな。宗教味あって。

 

“これまでの感謝”という意味合いでの選曲だとMCで語っていたけど、最近のアイマスにとって「アイ」ってのはある種スローガンみたいなもんな訳で。

これまた思想を感じさせるメッセージソングだったね。

Act-4の時にも書いたけど、セトリ作ってる人らとセトリ越しに会話している瞬間が、ライブの一つ醍醐味だと思う。まぁ一方的に受信してるだけだが。

 

「THE IDOL M@STER」と書いて
「アイドルマスター」と読む。

アイマスに触れ始めた頃、この理由を調べたことがある。

「”ア”から始まるのが商業的に有利だから」とか、「”THE”ってカッコいいやん」とか、「なんも考えてないんやろ」とか。公式声明みたいなものは見つからなくて、色んな意見が書かれてた。つまり分からないんだな、と納得した。

だいぶ最近、もう一度この理由について考えたことがある。

「THE」が特定の事物を指す冠詞であるなら、この乖離には「みんマス」的なニュアンスが込められていると思った。

オンリーワンのアイドルの集合体。

それが「アイマス」を形づくるのだと。ワンフォーオール ,オールフォーワンってやつ。

やっぱアイマスってラグビーだわ。
その内「ラガマス」とか出るに違いない。

 

ここで現実に戻ろう。

「THE 愛」と書いて「ザ アイ」と読む。
なぜ「ジ アイ」じゃないかは知らん。

分かることは、この曲はどうやら”特定の「愛」”について歌った曲らしいということだ。

今回のステージ構成は、公演タイトルから察せるように「ムビマス」準拠。アリーナ席にデカデカと「∞」を描く構成だった。ステージのどこからでも客席にアクセスできるバリアフリー設計とも言う。

両日を見たから出てくる感想だけど、見つけたかったのかなと思った。

これがTHE愛
ありがとう おめでとう

「愛」という曖昧模糊な塊ではなく、その最小単位たる『THE 愛』に、今まさにそこにいる『THE I』に、届けに行きたかったのかなと。 

アイマスの最小単位は「愛/I」である。

そう言いたげな開幕2曲だったと思う。

 

M3.オハヨ〇サンシャイン

ここから事前に募集していた「プロデューサーアンケート」の内容が加味されたナンバーが披露されていく。まず最初はトリオ。美希、雪歩、あずささんによる『オハヨ〇サンシャイン』だ。

私はぷちますは未履修。だから当然この曲も知らなかった。私の中でぷちます曲って「知名度の割に爪痕残して帰る少数精鋭」みたいな認識だけど合ってます?

あとビックリしたんだけど“いまだにぷちますが連載している”ってホンマ?

当然すぎて誰も言わなかっただけすか?ホンマに?

 

M4.コーヒー1杯のイマージュ

続くナンバーもアンケート楽曲。同じくトリオの『コーヒー1杯のイマージュ』。

完全初見、ほぼ初見な楽曲が立て続けにやってきた形だ。名前はよく見た気がするけど素通りしてたんだと思う。

「ぼくはついていけるだろうか、このライブのマニアックさに」

序盤に感じさせられた”予習範囲20年”の厳しさを、エスプレッソに苦虫をすりつぶしたような顔で堪能していた。

ボサノバフレーバーの怠げなメロディー、それでいてどことなくカラッとした心地よさ。たしかに朝の1杯代わりになりそうな曲だなと思った。

 

M5.Miracle Night

 なんだろう、すごく安心した。
知ってる曲が来た時の安堵パないの。

夢じゃないんだよね
夢じゃないんだ
夢じゃないんだ!

ここから始まる怒涛の「このミラクナイ!」よかったね。玉袋ブルンブルンするくらいノッてた。玉袋ブルブナイ。

ここで最後のアンケート楽曲。

固唾を呑んでモニターを見ていると、映ったのは律子・小鳥さんの事務員コンビ。

この時はそこに気づいていなくて、「今度はどんなマニアックな奴がやってくるんだ」って恐怖に震えてた。

 

♪~ ♪~♪~♪~~

キミ知ってるうううううううううううううううううううううううううう!!青春の音がするのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!せいひっいえええええええ!!いええええひいっひいいいいいええええええええええええええええええええええええいいいっっ!!

 

M6.ID:[OL]

事務員デュオで贈る「ID:[OL]」
ここに、爆☆誕!!

マジでトンだ。間違いなくトンだ。人目をはばからずトンだ。アヘ顔ダブルウィングだった。弊社のチョメチョメフォルダにすっぴんレッスン動画と共に保存しといてほしい。

予習動画にも入っていたし、予想としてはわりかし現実的なものだったかもしれないね。

だが実際そうとなると話は別である。

 

ここ数年でほぼほぼ耳にしたことさえなかったはずなのに、口からはコールが当たり前のように零れていた。マジ多幸感……毎日がエブリデイ……

ワンコインでおにぎり3つ買えるか否かの時代になっちまったけど……花金は廃れてプレ金やら黒金が幅を利かす世の中になっちまったけど……自分で思っていた以上に骨身に染み付いた曲だったんだなと感じてた。ごめん、プレ金は死んでる気がする。

当時はアイマスの中身の部分は興味なかったから、乱入してくるナイスミドルが”高木順一郎”という名前であることも知らなかったし、終演後のラウンジ打ち上げに行くまで、その声の主が「徳丸完」という声優さんであることも知らなかった。

2011年に鬼籍に入られたようだけど、そこから14年。この令和の世に、私の心の中に、いまだ息づいていることを知った。

ミリオンライブの「ひとりも手放さない」精神は、ここにもあったんだな。まぁ当然か、765プロだもんね。

ライブ中はずっと楽しかったし、途中の茶番も温かく見守っていたけど、改めて考えると新旧事務所メンバーの揃い踏み。なかなか泣かせる選曲だったなと思う。

さすが、プロデューサー公募楽曲。
どれもこれもいちいち濃ゆい。

 

M7.eden

打ち上げ会場「エデン」とかイヤすぎる。追放されそう。

ミラーボールの代わりに落ちてきたのは禁断の果実。愛ゆえに楽園を追われたラブソング『eden』。

さっきまでのキャッキャッしてた雰囲気は重たいギタープレイにかき消され、代わりに怒号が会場に轟いていた。

情念めいた歌には定評のある原さんを筆頭に、歌唱力オバケ智秋さん、低音のいぶし銀が光るあずみん、どうしてここに⁉下田さん、という豪華な布陣。

オリメンもバックボーンも分かんないから、疑問が一生解消しないんすね。

 

M8.ダンス・ダンス・ダンス

スタマス発『ダンス・ダンス・ダンス』が射出。

どう考えてもDa属性なダンスナンバーらしく、「Dance!!」以降のフリは遠目から見てハッキリと分かるダイナミックなものとなっていた。あまりダンス云々を語ることはないんだけど、楽しそうだったね。

 

きっと世界は終わるから
踊りに行こうぜ

選曲理由を考えていたけど、『eden』のエピローグに思えた。

いつぞや齧った”禁断の果実”を、サタデーナイトフィーバーばりに神様に見せびらかしに行くんすよ。地球最後の日に、地球発の最終バスに乗って。

なんとなく皮肉めいたストーリーを感じたね。

原罪どころか死罪は免れないけど、まぁ世界は終わるからどうでもいいのだ。

 

M9.Halftone

真と雪歩のデュオ曲『Halftone』。昨年おこなわれたMRライブ「はんげつであえたら」のために書き下ろされた新曲だ。

「ツインLIVEじゃなくてツインLOVEを見せられた」ともっぱら噂になっていましたが、今回も「eden」→「D・D・D」の流れを汲んでの披露。

アダムとイブの生まれ変わりでしょうかね、君ら?

初めてフルを聴いたけど、使いやすい曲じゃないかなーと思った。

ロック調と畳みかける英詞はつかみバツグンで、元がゆきまこデュオ曲で重たい思想も乗せられる。合同とかで重宝しそうじゃないかな。

 

M10.夏のBang!!

本公演の前日、群馬県伊勢崎市では日本最高気温となる41.8℃が観測された。「AS20thライブを目前に太平洋高気圧さんがブチあがったせいだ」との気象庁発表があったことは記憶に新しいだろう。

そんな灼熱にぴったりのナンバー『夏のBang!!』がここで登場。スタマス曲である。さっきやんなかったけ?

「多分スタマス曲だったはず……」くらいの見切り発車だったけど、ありがたいことにコール表記アリ。救われた人もそれなりにいたと思う。

さすがに「OI!OI!」コール初見は厳しく、毎回3つくらい余分に言ってたと思う。そもそもタイミングがよく分からんかった。

 

M11.VOY@GER

このブロック最後でもあり、前半戦のラストナンバー『VOY@GER』。

イントロで「何だっけ?」してたから、歌い出しでアハ体験と共にデジャブを感じてた。

『Miracle Night』,『ダンス・ダンス・ダンス』,『VOY@GER』。似通った曲が並んでいたんだけど、何だったんでしょうね?

「KアリだしイノタクとかEDMぶん投げとけばキミら喜ぶっしょ?」というドヤ顔だったんでしょうか?

実際そうだからコッチは困り顔ですが。 顧客ニーズばっちりでやんす。

 

先述のとおり、本曲でDAY1 前半戦が終了。

その内容を振り返ると、全11曲中、スタマス 2曲、ブランド合同 1曲。3/11が「AS単独楽曲」と言えるものではなかった。比率で考えればそれなりの偏りで、体感的にも数字的にも“意図的に外してきた”ってのが私の感じ方である。

MCでも「妹ちゃん、弟くん(姪っ子、甥っ子)」みたいな話があったし、後発のブランドと交わる越境曲にはそれなりの思い入れがあるのかもしれない。

アーケード・コンシューマーゲームに端を発したブランドとして、現状最新のゲーム楽曲もそうかも。

この前半戦の総括をすると「現在地の提示」だったんじゃないかと今は思う。

 

日を跨いだ「20年越しのありがとう⇒20年前のよろしく」の追体験しかり、「始まり」に帰結したいライブだったのかなーと。

始まりとお終いなんて繋がって巡るモノ、おわりはきっと はじまりの名前、旅に出よう、君と 遠く遠くまで……

そう言いたげな前半戦だった。

「ここで前半が折り返しとなりますが……」

体感的にかなり短い折り返し宣言に驚いたのも束の間、すぐさま聞こえてきたのは「メドレー」なるものの開幕宣言だった。しかも「ノンストップ」。

つい1時間前くらいに「休憩時間は設けておりません」ってアナウンスされたばかりなのに、やたら盛り上がってた気がする。Pというのは人の話を聞かない人種なんだろうか。

 

「NEIメドレー、スタート!!!!!!!!!!!!!」

始まりの号砲が高らかに響いた。 

さてさて、次は何が来るのやr……

悠長なことを考えようとした矢先、そいつは走り出してた。

もう既に。

M12.READY!!&CHANGE!!!!

体感爆速で飛び出してきたのは『READY!!』。数多のASライブを駆け抜けたこの曲もまた、ASとは切っても切り離せない戦友だ。

この時点で披露回数 90+21回=111回を叩き出す、”イクイノックス×アーモンドアイ”ばりのサラブレッドとして産声を上げた本曲。

「高額馬は走らない」という格言がございますがメチャクチャ走ってた。G1 80勝くらいしそうだった。

 

――ねぇ知ってる?
765プロの最多ライブ披露楽曲。

『Thank you』の”109回”なんだって――

 

たった数分の間だったけど、合体という変則レギュではあるけれど、

“765プロ最多ライブ披露楽曲”

の座に『READY!!&CHANGE!!!!』という1曲は君臨していた。そして、その名に恥じない一体感を示していた。

正直ぼくの席はかなり悪かった。LEVEL5の最後方付近でセンターステージすら見えづらく、コールも吸われるのか物足りなさを感じる瞬間があった。アーカイブを見る限りそんなことはないんだけど。

さすがにこの2曲は違ったね。

……もうね壁です、壁。壁のようなコールだった。明らかに密度が違った。なんかミチミチしてたもん。

「合わせて111回なんて暴論じゃないか!」という意見もあるだろうけど、この2曲は間違いなく1曲だった。あのシームレスなつなぎ、気分はまさにポルナレフだった。

PPPHが終わり、サビに突入する直前。天高く3本指を掲げてようやく「あれっ?これCHANGE!!!!じゃね??」って気付いた。

 

『READY!!』→『CHANGE!!!!』→『READY!!』のサンドイッチ構成。

ちょうどPPPHに切り替わるタイミングだったから、声量でかき消されてたせいでもある。そもそも「兄弟(姉妹?)」みたいな楽曲だし、私自身が冷静さを欠いていたのもある。てかアニマス再現だったらしいね。知らなんだ。

にしてもよ!

こんなに綺麗に噛み合うかね。すんごいイリュージョンを体験させられた気分だった。俺はその内アイマスに壺とか高枝切りばさみとか買わされると思う。

アーカイブで「対応力すげ!」みたいなコメがあったけども、全然すごくないです。聞こえてないだけです。CHANGEしたのに気づいてないだけです。コールに夢中でモニターの楽曲タイトルすら見てなかっただけです。

話も聞かなければ文字も読まない自分を誇りに思う。

 

「アイマスライブのお手本」みたいな光景と体験をさせられて、なんとなく今井さんがDAY2で語ってた『私の夢』の意味に触れた気がする。 

もしもの話よ……

ASもシアター組もいなくなって、まだ見ぬ「765プロのアイドル達」が活躍している世界。

そんな未来で、たとえば『READY!!』が歌い継がれていて、今回と同じような景色が広がっていたとしたら。

それはたしかに「夢のある話」だと思いません?

 

間違いなくそういう時代が来るんだけど、この曲なら「765プロのバトン」になってくれそうな気がした。それだけの一体感と熱量が生まれていた。『ミリアニ9話』の追体験みたいな晴れやかさがあったね。やっぱ綿田監督は偉大よ。

『765プロ統合の象徴』

そう呼べる曲があるんだとしたら、『READY!!』にはその器があると思った。

「765プロは今日も元気にやってます!」と、内外に誇示し続けられるポテンシャルがあると思った。

こんだけアツくなれる曲、他にないよ……

……アイマスは僕をすぐ嘘つきにする。

元祖UO曲『キラメキラリ』が食い気味に投下。もうね……山です、山。山のようなコールだった。

まちがいなく仁後さんの放つ「キラメキラリ、いっくよー!」からしか摂取できぬ栄養素ってもんがあるんです。

この一瞬を噛み締めるだけで、つまんない日々も我慢できてしまうのだから。

 

MOIW2023 Day2、初めてリアルライブで山火事を体験して早1年半。自分でも引くくらい感極まっていたけれど、2回目となると違ったね。

「くぅ~お疲れw! このためにww生きてんすよ~wwww」

くらいのノリだった。仕事終わりの一杯と遜色ない。

 

このメドレーブロックで各アイドルのソロ曲が披露されていくのだけど、ここからはDAY2も含めた感想を書いていきたい。MCにもあったように、少なくともソロ枠には”演者希望”が反映されている。

つ・ま・り、思想がたっぷりなのである。 

全キャストで唯一両日同曲を選んだ仁後さん。
その理由についてはMCでも語られていた。

さっきから大活躍の「アイドルマスター楽曲メモ」様によれば、披露回数49回。ソロ曲としてはトップに位置する本曲もまた、アイマスを語る上で欠かすことのできない名曲。

そして、やよいと共にあった戦友だ。

 

少し前に偶然たまたま仁後さんの5mくらい後ろを歩く機会があった。別にプライベートでって話じゃないからね。

高槻市で毎年行われる「高槻やよいバースデーイベント」での話。ボディーガードらしき人達に囲まれてたから、ボディーガード面して5mくらい後ろを堂々と。

「仁後さんって本当にポワポワしてんだな」ってトークショーの時に思ったけど、歩き方はそれ以上にポワンポワンしてた。タンポポの妖精みたいだった。

でも「それもこの人の一側面でしかないんよな」と今回すごく感じた。

最初期からスクラム組んできた人だ。そこらへんのもやしとは格がちげぇ。凛と佇むタイプのもやしなんよ、この人は。

演者としての覚悟。
キャラクターを演じてきた矜持。

いつぞや同じ会場で眺めた”それら”とも違うと思った。倍の年月で育まれた”それ”は、仁後さんの童顔さえ精悍に思わせるほどの屈強さを宿していた。

正直しんどそうだと思ったよ、DAY2は特に。

ゲーム再現のフリ。行きつく間もないShortアレンジ。広いステージを前後左右に大移動。そりゃ僕がやっても息が切れるだろう。

でもこの人は選んだ、山火事に身を投じることを。しかも2夜連続。アイマス界の神事です、もはや。覚悟を越えて”悲壮感”さえ感じたね、この両日同曲には。

 

 

私の中のイマジナリー仁後真耶子はそう叫んでた。オフィシャル仁後真耶子がどう叫んでたかは知らんけど。

まぁ、それだけ懸けたものがあったのはどちらも同じだろう。

 

「最初に出逢ったアイマス曲」

文字通りの意味でこの曲だった。
私にとっての「運命」の一つ。
未来永劫、その煌めきに揺るぎはない。

 

すばらしい出会いをありがとう、やよい。
デカい仕事もあるけどボチボチ頑張って。

今までありがとう、仁後さん。
これからもぼくを癒し続けてください。

ちなみに僕は、SHSやよいのお姉さんツインテールも好きですよ。

 

M14.おはよう!!朝ご飯

メカ千早さん!
お前、メカ千早さんじゃないか!!

 

純度100%の悪ふざけ選曲でしたね、はい。セトリを見直すたびに「幻覚ちゃうか?」くらいファンタジー。

歌のためにスタッカートがあるんじゃない。
“”スタッカートのために””歌があるんだ

そんくらいの強い意志を感じたね。スタッカートで飯を食おうという気概があった。「私には歌しかないんです」の約束はいずこへ……

 

ただ冷静に考えてみると、かなり”千早の集大成”みたいな選曲だったんじゃないかな。

歌唱ロボットだった”千早の成長譚”、アンドロイドやら人形の役を与えられた末の”ココロの萌芽”。

そのどちらもが最後の柔らかな歌唱に辿り着いていたはずだと考えると、まぁまぁエモい「おはよう!!朝ご飯」と言ってもいい気がする。

まっ、それはそれとして爆笑してたが。

 

歌織さんにカバーさせよう。
たぶん、似たような光景がみれるはずだから。

もしくは紗代子でもいい。
「突撃!!隣の朝ご飯!!!!」くらいの新たな魅力を引き出してくれるはずだから。

 

M15.しあわせのレシピ

「食って♪食って♪食そ♪」

そんな並びでしたね。
ぷちますってグルメアニメでしたっけ?

 

お玉を仕込んで登場してきたのはぬーさんと響と『しあわせのレシピ』。

意外だったね、この選曲。

DAY2『Next Life』とのバランスを考えたか、僕が知らないだけで特大な思想があったのか。正直、選曲理由が分からんかった。

またこれがあったけぇ曲でな~。人肌が恋しくなるというか、そういう暮らしもいいのかな~みたいな。何故かライブ途中で人生設計に想いを馳せてた。

何が自分にとって最良なのか分かんないけど、少なくとも”今の私”にとってアイマスは大きな活力。それは間違いない。いつまで続くかは分からないけど。

 

自分にとっての「幸せのレシピ」とは?

 

僕らには、それを模索する義務がある。今回のライブの裏テーマは「自分らしさ」だったんじゃないかと思う。

あと、ついでみたいになって申し訳ないんだけど、『Next Life』でリベリオンのフリが入ってたのは有難かった。どこかで聞かせてくれることを願ってます。

 

M16.フラワーガール

『しあわせのレシピ』後半で登場したのは原さん。イチャイチャを見せつけられた後、聞こえてきたのは『フラワーガール』。

私の前列に貴音とあずささんの法被を着たデュンヌさん2人組がいたんだけど、向かい合ってキャッキャしてる光景を見てキッショい笑みを浮かべてしまった。ミリアニ第一幕でも似たような過ちを犯したことを思い出した。

「瞳 潰すためにある」

やっぱyura曲って至言の宝庫。

 

総勢13名のキャストさんの中で、最も感情の発露が激しかったのは原さんだったように思う。

「もうすぐこの日が終わるんだなって……噛み締めています」

このライブに懸けた想いは、MCでも溢れ出ていましたね。そしてそれは、パフォーマンスにも言えることだった。

『フラワーガール』の「たーかねが!スッキ!!」煽りもそうだけど、DAY2の『Little Match Girl』や『風花』なんかは特にそう。鴉の血ともラルクの血とも言えそうな声色が、胸中から滲むものを物語っていた。

情感、情念……いや、やっぱり怨念だな。

「怨念めいた歌声」

この言葉が1番適切だった。

 

私にとって『アイマス』という存在は、いい意味でも悪い意味でも”呪い”だと思う。

『週刊ファミ通 No.1909』特別鼎談 今井麻美コメント

配信ながら伝わってくる怨念を見て、今井さんが言っていたことを思い出した。そして思った。原さんも”呪われてる側の人間”なのかなと。

“同じ日に生まれた”という運命的な出会いが”枷”のように思えた日だってあったのかもしれないし、キャストとして、声優として、後発である”焦り”みたいなものもあったりしたのかも。

どこから漏れたものかは分からなかったけど、一つ言えるのは、両日の原さんを突き動かしていたのは”ネガティブな感情”に思えた、ということだ。

並列に語るのもおこがましいが、私はよく知っている。

Pに復帰してから数年、そいつがとんでもない原動力を秘めていることをイヤというほど感じているから。

 

 公演後に書かれたブログが答え合わせだと思った。

集大成ライブで「最高の更新」に挑んだ気概。滲んでいたのは過去が迫ってくる“恐れ”だったのかなと。

当初とは違う歌い方にはなったようですが、それだけ伝わってくるものはあった。ブログを拝見する限り「全力で」とは書いても、「超えられた」とは思ってなさそうな節を感じる。

じゃあ、やめられないね。

高みを魅せていただくまでは。

 

M17.何度も言えるよ

フラワーガールのほんわかした雰囲気そのままに、間髪入れず飛び出してきたのは雪歩ソロ「何度も言えるよ」。おっほーっ!青春の音ぉぉぉ!!

雪歩のもつ”アイドル感”をフルポテンシャル引き出す1曲。アップテンポとポップなフレーズからくるキャッチ―さ、あずといパフォーマンスも相まってマジもんのアイドルソング。青春補正抜きにしても、雪歩ソロの中で1番強いナンバーだと思う。

 

『Blooming Clover』13巻

「BC」で1番好きなセリフなんだけど、雪歩はまさに「変われない自分のままで」を体現したアイドルだと思う。

「こんなダメダメな私を変えたくて」という弱々しい言の葉が、いつからか「こんなダメダメな私でも変われるって」というしなやかな言の花を実らせていたように。

20年もダメダメであり続けたのであれば、それはもう誇るべき”ダメダメ”だ。煎じて飲ませていただきたい”弱さ”だ。揉まれてなお生き残りつづけた”強さ”なのだ。

 

窮屈だと思った場所が
あたしを今も守っている
『スタートリップ』ジュリア

目まぐるしく移り変わる時の濁流。そこに縋れるものがあれば縋りつくしかないのだ。

それがたとえ、貧相でちんちくりんでダメダメな藁だったとしても。

 

“弱さ”を武器に昇華した雪歩から、僕が学ぶべきことは多い。

弱さも含めて「自分らしさ」なのだと、自信をもって言い切れる子だからだ。

愛すべきダメ人間でありたいね、僕は。

 

M18.おとなのはじまり

「ごーごーれっつごーあだると あはん!! ごーごーれっつごーあだると うふん!! 」

純白のお花畑は、一瞬でダメ人間の巣窟と化してた。

唾棄すべきダメ人間かもしらんな、僕らは。

 

成人年齢が引き下げられたおかげで実現できたデュオともいえる「おとなのはじまり」。県人口ワースト1位の常連「鳥取」出身コンビでの披露となった。

稀少性で言えばSSRまちがいなしの鳥取県民が、たった13人のASキャストの中に2人もいる。

同郷の人間としてこんなに誇らしいことはないね。大金星だよ。

覚えて帰ってほしいんだけど、鳥取って人口の割には空港が2個もあるんですよ。陸路が貧弱だからね。

「鬼太郎空港」と「コナン空港」。
この2つがある。

二次元アイドル業界への貢献度を考えれば、僕はそろそろ取り掛かるべきだと思うんです。「若林・下田空港」の建設に。アンディ・ウォーホル5つも買うくらいなんだからさぁ。

 

MOIWのとある曲では「若林→下田」のエモいバトンリレーにジーンと来てたけど、まさかこんな消費のされ方するなんてね。俺のエモーショナルを返してほしい。

はじめて現地で聴いたんだけど、妙な親近感を覚えた。「こどもから見たおとな」がテーマのはずだけど……

これアレですね、僕の担当だ。

僕の担当がよく言うてるしやってるカンジのやつ。また”精神年齢=中学生説”が補強されてしまったか……ちかたないね。返す言葉もないし。

 

この曲こそ合同でやるべき曲だと思うんです、ぼかぁ。

なんで弊社だけこんな辱めを受けなければならないのか?みんなまとめて恥ずかしい思いをすべきじゃないか?それでこそ「みんマス」ってもんじゃないだろうか?ソウダソウダー

今年の12月、楽しみにまってま~す。

 

M19.shy→shining

唐突に正気に戻るのヤメて、マジで。もう分からん、自分の感情が。

正直覚えてないけど、綺麗なペアだと思った。なんか「汚いペアがいる」みたいな書き方になってしまったな。他意はないです。

 

M20.The world is all one!!

わりと青春の音かも?太鼓の達人に入ってたし。

選曲メンバーについては何も考えてなかったんだけど、どうやらコミカライズ『アイドルマスター2 The world is all one!!』に出てくる「SprouT」なるユニットだったらしい。往年のファンは成仏したんだろうな。

最初のMCでもあったように、本公演は「上海,広州でのLV」も実施されていたワールドワイドなライブ。思えば私の思い出の中にも、変態大人との思い出がそれなりにあることを思い出した。

HUB桜木町でたまたま卓を囲んだ中国人P。

神田スクエアでのMRライブの帰り道、何語か分からないけど何故か「わかちこ」という聞きなれた単語を連呼してた素性不明のP。

そして今回、DAY1の打ち上げ居酒屋の店先に大挙していた海外Pたち。ザっと10~20人くらいはいただろうか?

勝手に「Unity mind」感じてたわ。

 

M21.ザ・ライブ革命でSHOW!

「ザ・ライブ革命でSHOW!」がメドレー前半戦のラスト。本公演中にミリシタではイベントが開催され、直近では「アイマスEXPO ミリオンステージ」でも披露されたナンバー。みんなで楽しくWarできたんじゃないでしょうか。

メドレーということでフル尺披露とはなりませんでしたが…………頼む、2番を!2番を聴いてくれ!!2番でやよいが歌う

 

 

を聴いてくれ!!こんなブログ読まんでいいから聴いてくれ!!ネバネバフォゲットしろ!!

……マジでこれヤバイんすよ……そこそこアイマスに触れてるはずだけど、初めての感情……“”可愛すぎてしんどい””…………これはマジのガチ……ガチのマジでしんどい…………恋じゃない……恋じゃないのにしんどい……しんどいのに恋じゃない……いっそ恋ならばいいのに…………忘れらんない……マジでフォゲット……ネバネバフォゲット……「ネバネバ フォゲット♪」っていうやよいがネバネバフォゲット……ネバーエンド ネバネバフォゲットアイドル……螺旋を描き絡み合わネバネバフォゲット…………あぁ…フォゲット…………ネバネバ…………フォゲット……………………

 

M22.TOWN

そうよな、この曲も長年アイマスと一緒だったんだもんな。なんなら「いちばん活躍してる」と言っても過言じゃないもんな。

あと「メドレーはノンストップ」言うてましたけど、これはその範疇なんすかね?番号ふってあるから問題なし、という判断だったんでしょうか?どう考えても「小休止」みたいなカンジでしたけど?

 

M23.空

「はよ実現しろや!エイプリルフールイベントランキング」8年連続1位(ぼく調べ)

音無小鳥ソロ曲『空』で後半戦が開幕。もうファミ通しか頼れるもんがないな。

だいぶ大御所感を漂わせて登場、滝田さん。要所のコメントもスゲーしっとりしてて「往年のアイドル引退ライブ」みたいな雰囲気だった。肩の”ファッサァァ”してるカンジが特に。

「歌ってね!」言われたからサビ2回も歌わせてもらったんだけど、いやぁ覚えてるもんですね。口が覚えてた。さすがに落ちサビは控えめにしたけど楽しかったね~。

滝田さん、自分、フルいけます!

 

M24.FermatainRapsodia

からの『FermatainRapsodia』。どっひゃあ~。

両日唯一(MS2除く)の、純然たるミリオンライブ楽曲である。

「ボーカルを聴かせる」ことを宿命づけられた、MTW発のユニット「ARCANA」。メンバーは「三浦あずさ(たかはし智秋)、如月千早(今井麻美)、四条貴音(原由実)」の3名だ。

「聴かせる」ユニットなので歌唱力云々について書くのは蛇足でしかありません。サブスクもあるので、ぜひフルを聴いてください。

 

曲の最後だったかな?

ひとつ印象的な演出があって、ステージ上部の機材がすごくライトアップされてた。スピーカーやら骨組みやらでメカメカしい、武骨な機械群がね。MVにもいるパイプオルガンのような重厚感があった。

耳に聞こえてくるのは、有機的で力強い曲線的なメロディーと歌声。目の前に見えるのは、無機質で冷淡で直線的な塊。

すごく対比の効いた演出だったね。音声が鮮やかになっていくような感覚があって、思わず聞き惚れてしまった。

楽曲の内容的に「大いなる力を前にした無力さ」みたいな諦観はあるはずで、仰々しい雰囲気が世界観の構築にかなり貢献していたと思う。

アーカイブで分かりづらいのがもったいないんだけど、なかなか壮観な景色だったね。

荘厳な雰囲気から一転、スリリングな音色が脳みそを揺らした。

こちらを一瞥もしないロングヘア―は、すたすたと中央へと歩み、客席に背を向けて座り込む。

虚空に手を伸ばす様はとても悲しげで、ガラの悪い低音とツルみだした妖しげな旋律が、やたらとその姿を煽り散らかしていた。

この不穏な空気を前にして、僕の期待感ははちきれそうだった。

 

M25.Discord Area

秋月律子、最新ソロ曲
『Discord Area』。

ここで聞けるとは微塵も予想だにしなかった。そして数分後知ることになる、神が神たる所以を。

ライブ感想を書くからには、ベストアクトなるものを決めたいと思っています。汗水流してトップを目指す彼女らにならって、私も血涙流してトップを決める。それが筋というものかと。

ここでこんな話をしだしたということは……そういうことです。

私の“本公演ベストアクト”の称号は、この一幕に贈ります。

 

いやぁ熱かった。熱すぎた。

「LIVEじゃなくて”LIFE(生き様)”見せられてる?」

くらいの熱さだった。この曲でこれほど胸が熱くなる日がくるとはね。最大限の敬意を表します。

 

結局、この人にとってライブってそういう場なんだと思った。

屈服させられたか否か。
殺すか殺されるか。

そういう”生き死に”の舞台。

この人のアイマスキャストとしてのスタンスは、その死生観に基づいたもののような気がしてならなかった。だから「不協和音」なんて気にするに値しないんだとも。

節々から聞こえる悲鳴、「最年長だから」というレッテル、「ほどほどに」とかいう甘言……

この人にとっては、ただの”ノイズ”で、赤チン塗っときゃ治る程度の”傷”でしかないのだと。

 

きっと胸を刺すのは 一秒後の未来の秒針

まだまだ”最先端”でいたい。
誰の”思い出”にもなるつもりはない。

色々なことを感じたライブだったけど、この楽曲以上に「これから」に対する前向きさ。というより”泥臭さ”を瞬間はなかった。1人だけ「20周年キックオフミーティング」してた、マジで。

それだけ思わせてくれたのは、間違いなく神のパフォーマンスのおかげ。

最後に「お身体を労わって……」などという不協和音を贈らせていただきます。

これからも元気な姿を見せて下さいまし。

 

M26.マリオネットの心 

特殊イントロからの「テレレ テレレ テレレ テレレ♪」。

いやぁ……良かったよね、このギャップ。背筋びくーん!なるやつ。緊張と緩和。いや張り詰めってばっかだな、よくよく考えると。

 

“コール曲ヅラしてないコール曲にしかない趣”ってのがあると思うんです。狙いすました一撃の爽快感というか、少ないが故の情熱というか。

マリオ!!
ネッ!!
トッ!!

スゴかったね、コールが。コールというには物理すぎた。半分ぶん殴ってたと言ってもいい。もはや怒号ではなく、怒ってた。「もう怒ってますよね?」が正解。あっきーが気の毒なくらい、Kアリがブチ切れてた。

 

あっきーも今回は気合いが入ってましたね。この曲に限らずすんごい手先がシュバシュバしてたもん。

覚醒美希を再現した外ハネも良かったね。『relations』で一瞬空見したんだけど、シルエットだけになるとmachicoさん味があってちょっとエモかった。

 

M27.ヨーイドン!!

ぶちます曲なので「はじめまして」。分からんながらも歌詞に耳を傾けていましたが、タイトル通りの爽やかな曲でしたね。平田さんもステージを走り回ったり、若さに溢れた一幕だった。

DAY1『ヨーイドン!!』
DAY2『tear』

真担当ではない人間からすると、けっこう意外なソロ選曲だったように感じた。

ベタに『自転車』
ミリシタ実装済『セピアカラフル』

素人ながらここら辺が来るのかなと。

DAY2で『エージェント』を披露(ネタっぽくはあったが)したことも加味したのかもしれないけど。

まだライブ後の「アイマス給湯室」を見れてないので、答え合わせがあったらいいな。

 

M28.ジェミー

やたら琴線に触れるギターイントロから、しっとり「ジェミ―」のタイトルコール。この時の下田さんのアイドルパワー爆発してたね。

MA2なのに頭からすっぽり抜け落ちた楽曲だということを今回気づかされたんだけど、これ真美が歌ってるから「ジェミいち」ってことよね?

 

M29.ピンクローズアプローズ

ピンクに染まり出すステージ、浮遊感のあるサウンド、お上品なコーラス。

しっとりとした空気感で歌われたのは『ピンクローズアプローズ』。伊織最新ソロ曲だった。

どう考えても暖かい曲なんだけど、体感2℃くらい下がる不思議な曲よな。『Discord Area』でMS2シリーズも披露の可能性があったとはいえ、素直に嬉しかった。

 

伊織の内面にフォーカスすると共に「感謝」がテーマとなった1曲。

彼女らしい気品と気高さ、勝気な性格。かなり解像度の高い伊織像が感じられる歌詞だからこそ、

「いつの日か きみのために贈ります この歌を」

このフレーズがスッと胸に染み入る訳ですよ。この「贈ります」がスゲーいい仕事してんよな。丁寧語ゆえに感じる距離感がとても良い。

アイドルとPのビジネスパートナー。主人と下僕の主従関係。私と”きみ”の特別な関係。

様々な立場からの「贈ります」が連想できるから、人によって受け取り方が大きく変わるんじゃないかと思う。要するにメッチャ尊い。

この後の「お手紙タイム」でもそうでしたが、今回の伊織からは”感謝”がかなり感じられた。伊織Pでもない私でさえヤバかった「ありがと……」だったしね。

一生「ありがと……」してるような曲だから、伊織Pは大往生してたとしても何ら不思議ではない。

ピンクの薔薇園を抜けると、響いてきたのはケルトチックな笛の音。

「やるとしたらDAY2だろうな……」
開演前に掛けた保険が消し飛んだ瞬間だった。

オーケストラサウンドが威風堂々と鳴り、上手から闊歩してきたのはキング

凱旋を出迎えたのは、アイマスライブらしからぬ万雷の”アプローズ”であった。

 

M30.隣に…

今回、会えるのを最も楽しみにしていた演者。
それが、たかはし智秋さんだった。

「生で歌唱を聴いてみたい」ってのはもちろんあったけど、1番の理由は公演直前に配信された「765プロ20周年記念パーティー」で語られた本曲の収録秘話のせいだ。

あの話を聞いて心底
「この人は僕の対極にいる人だな~」と思った。

人前に出ることが当然、
ステージこそが私の玉座。

ナチュラルにそう思ってるに違いない、生来のエンターテイナーなんだなと。

 

収録秘話から察するに、今回の『隣に…』は7:3くらいで智秋さんだったと思う。サビに至っては智秋98%と言ってもいい。

歌唱力については語るほどの知識もないから詳細は省くけど、「ペイ~ン♪」のビブラートとか凄まじかったよね。アーカイブでも揺れてたけど、これは現地の特権だった。音は波だということを全身で理解らせられたよ。山やら壁やら波になって大忙しですね、音ってのは。

智秋さんに注目してたせいではあるんだけど、今回の智秋さんは大活躍だったんじゃないかと思う。

歌わせたら超一流、踊らせたらヤバイくらいのセクシーポーズ、口を開けばドッカンドッカン笑いをかっさらう。

“芸歴29年の粋”がこれでもかと輝いてたね。

 

ほらTOPしか似合わん この運命さだめ
足りん脳で覚えとけよ 名前

『Femme Fatale』中王区 言の葉党

『隣に…』が良すぎたから智秋さんの動画を漁っていたら、なんやかんやでアイマスとは全く関係ない楽曲にドはまりさせられた。この人のためにあるような言葉だと思ったからお裾分けしときます。

結局この人も最古参の一員なんよ。

自分の食い扶持は自分で稼ぐ。
名刺代わりに鋒を突き付ける。

そういう死生観を共有している。
腕っぷしで理解らせてきた戦闘民族だ。

 

楽しみにしていた甲斐があった。
それだけ思わせる演者さんだった。

魔性のエンターテイナー、たかはし智秋。

ご威光も御御足も魅せてくれたんだから、次会う時はパイでも拝ませて下さい。

 

M31.I’m yours

ソロ曲メドレーのトリを任されたのは、我らが春香で『I’m yours』。

『隣に…』→『I’m yours(私はあなたのもの)』という控えめに言ってくそ重たい流れ。ここに限らずだけど、メドレーの選曲は明確にストーリーがあって良かったね。

正直『乙女大志』の単勝に賭けてたからコールはうろ覚え、そして何より「春香」コールに何の反応もできなかったことが悔しかった。

数少ない後方席からでさえバカでかい「春香」コールが聞こえてて、罪悪感にも似た感情を抱いたことを覚えてる。

 

これは知らなくちゃいけなかったコールだ

 

直感的にそう思った。

周りの同僚は騙せたとて、LEVEL5の後ろまでちゃんと見ているであろう千里眼は誤魔化せない。何より俺自身に嘘はつけん。

今回のライブがすんごいやんばかったことは言うに及ばずではあるが、センター直々に“お土産”まで用意してくれるんだからホント抜かりない。

いつか熨斗つけて返そう。

 

M33.Colorful Days

全キャストによるソロ曲メドレーから『M32.虹色ミラクル』。色とりどりの”虹色軌跡”の果てに『Colorful Days』が歌われた。実に良きかな。

Act-4の時にも言ったけど、メドレー形式だからこそ感じられる疾走感ってのがあると思う。より具体的に言うとバトンリレーっぽさ。

今回のメドレーブロックにもそれは感じられて、だからこそ『自由な色で描いてみよう』という自由奔放なメッセージ性が際立っていたように思う。

昨年開催された961プロ単独ライブ「Re:FLAME」でもトリを務めた本曲。その際には「ぜんぶ含めて”私色”」という961世界線の肯定のように聞こえたけど、それともまた違った聴こえ方をしてたね。

メドレーブロックの締めにふさわしい鮮やかなナンバーだった。アウトロの電車もよかったね、なんか楽しそうで。

『Colorful Days』が終わり暗転する会場。しっとりアレンジの歌マスが響いているだけの暗闇に息を潜めていると、モニターには一画ずつ、手書きで文字が書かれ出した。

 

ここまで支えてきてくれた
プロデューサーさんへ

 

泣かせるメッセージが画面に映し出されると、メインステージの端にスポットライトが当たる。同時にモニターの映像も切り替わっていく。

そこには、手紙を持った若林さんの姿――

現地はかなりどよめいた。

その様子はアーカイブでも確認できるけど、この時の”異様な空気感”までは伝わり切ってないんじゃないかと思う。

私の肌感覚でしかないから話半分で聞いてほしいんだけど、たぶん“想定と違う受け取り方”をした現地Pが多数いたんじゃないかと思う。僕はその一人だった。

原さん提案の「感謝のお手紙タイム」だったから、本来ならもっとハートフルな、温かい涙が零れる。そういう空気感のはずだった。

いや、違ったね。
そんな生易しいものでは断じてなかった。

10数年前とかかなぁ。人気絶頂のアイドルグループのセンターが「卒業します!」って突然ライブで発表したのは。あれと同じ空気です。

 

「合同ライブがあるから万が一はない」、「そういうお知らせなら春香がシメないのはおかしい」、「そもそも各種MRライブだってあるだろ」

 

その意見はごもっとも。ぐうの音も出ない正論です。冷静に考えればそういった材料に気づいて、そういう類のお知らせではないことに辿り着けたはず。ピースはいくつも転がっていた。

けど残念。僕は現地だ。冷静さを欠いていた。

ここまでの乱高下で疲れ果て、理知的な思考回路はショート寸前……てか断線。回路を思考は巡らない。目の前の空気を、ただ吸い込むだけだった。

明らかに多く聞こえだした、鼻をすする音。項垂れたきり半分くらいまで顔をあげなかった、隣席のP。やたら「これから」とか「いままで」みたいな言葉を強調する、手紙の内容。

そのどれもが「最悪の言葉」を匂わせていて、マジで怖かった。なんなら最後の方はモニターを見ているようで見ていなかった。いられなかった。

 

だから僕は気づかなかったんだ、その瞬間が来るまで。

千早がトリを務めた意味も、千早をセンターに据えた意味も、何も解っていなかった。

たった四文字。

たった四文字あれば、世界はひっくり返ることを知った。

アイマスライブで「涙が止まらなくなったこと」が、私には三度ある。

ミリオン7thの『君だけの欠片』
MOIW2023の『M@STERPIECE』

――そして、本公演の『約束』だ。

 

「ペンライトが振れない」
「崩れ落ちた」

正直、誇張表現だと思ってた。
さーせん、嘘つき呼ばわりして。

溢れるものは2本では到底たりない。
グチャグチャな顔を人様に向けるのは失礼。

だから、身を屈めて耐えるほかなかったと。
ただ嵐が過ぎ去るのを待つように、粛々と。

そういうことだったんですね。

 

『約束』です

あの瞬間の衝撃は、私の語彙力では到底伝えきれそうにない。

耳元に突如あらわれた超大型巨人が、涙腺の防波堤の上で地団太踏んでた、とでも言おうか。

頬に引かれた轍を、待ちぼうけしてたラクリマさん達が我先にと押し寄せていた、とでも言おうか。

はたまた「顔面高速道路」なる顔面グチャグチャ度の形容詞があったとして、「顔面首都高」とか「顔面アウトバーン」とか、新たな言葉を生み出せねばならないほどに惨憺たる顔面トラフィックインフォメーションだった、というべきか。

もぅマヂ無理……ホント無理……ぴえん越えて遺憾…………20話見ョ……

 

12分のなが~い前準備を経て…………いや違うね、訂正しよう。

20年の、気の遠くなるほどなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~いなが~い前準備を経て、満を持して紡がれたのは『約束』。

律子を加えた”765PRO ALLSTARS”による、765プロの赤い絆の糸が、ここに契られたのだ。

 

「最高傑作が一つしかない」
そんなこと誰が言った?

最高傑作M@STERPIECE』と「最高傑作約束

我らが765プロが誇る、最高傑作’sです。
末代まで覚えていてほしい。

 

体は気持ちを伝える楽器
笑う瞬間も 泣く瞬間も
音になる

『MUSIC♪』

歓声というより感嘆で、歓喜とも悲哀とも呼べない音色。

そんな音がそこかしこから聞こえていたんだろうと思う。自分のことで精一杯だったから予想だけど、アーカイブを聞く限りそうじゃないかな。

「この音にはどんな気持ちが入っていたのだろう」と考えると、なかなか難しい問い掛けな気がする。

喜怒哀楽の四弦で奏でられるほど、この調べは単調ではない。強いて言うなら

「夢が叶った瞬間」

人はこんな音を発するのだと思った。

ラウンジの先達によく聞く話がある。
「アイマス人気が落ち込んだ時に、アニマスが跳ねた」って。

私みたいに「アニマスから本格的にPになった人」はそれなりにいるはずで、その理由が本曲のである人も同じ数いるのではないかと思う。それだけの感動があった1話だった。

いつか聞きたい。
だけど、決して安売りしてほしくない。

そんな制約やら思想を課して、夢見ることさえいつしか忘れて、やっとこさ再会した悲願。そりゃあこんだけ情けない音も出るってもんよ。

……そしてステージにも一つ、そんな楽器があった。

 

 

消えそうな炎を両手で包むような音が、メインステージの中央から、歌声の端っこから、漏れていた。

ここにも一人、夢叶った人がいた。

それがどちらから出てきたものなのか、僕にはもう分からなかった。

如月千早 単独公演
『OathOne』

もし今回『約束』という楽曲で胸が震えたのなら、ぜひ見ていただきたい。

これは、担当だから、Pだから、ファンだから。そういった押しつけの類ではありません。

「約束は守らなければならない」

人と人の間にある、最低限のルールを問うています。

『約束』したと思うのであれば、
あなたには”守るべき義務”があります。

 

どうか見届けてあげて下さい。
彼女が歩んでいく、轍さえない道を。

どうか受け取ってほしい。
「歌しかない」と、約束した覚悟を。

守ってあげてくれ。
彼女と契った、『一つの誓い』を。

アンコール

M35.私たちはずっと…でしょう?

アンコールの開幕を告げたのは特徴あるイントロ。アニマスの集大成ライブ回でトリを飾った『私たちはずっと…でしょう?』がここで披露。画面にはアニマス再現だろうデッケー木生えてた。

本公演の1週間前、ラウンジの方のご好意で「AS 7thライブ」を見させてもらった。

その時にも本曲が披露されていて、たしか智秋さんが「この…の中にどんな言葉を入れましたか?――私は”一緒”という言葉を入れました」。そんな問いかけをしていたことを思い出した。

アイマスと一緒、アイマスは最高、アイマスは人生、アイマスとGo…

とかく様々な言葉がアイマスの隣にはある。

だけど、僕はまだその問いに答えを出せずにいる。

だって知っている言葉はほんのちょっとで
感じれることは それよりも多くて
無理やり 窮屈な服 着せてるみたい

『パレット』ポルノグラフィティ

自慢じゃないが、僕のクローゼットはショボい。想いを伝えるのに、どれもこれも丈が短すぎる。だから毎度毎度こんなクソ長文章を書いてんですねぇ。

いつかジャストフィットの一言を見繕いたいね。

 

M36.M@STERPIECE

MCを挟んで歌われたのは、大本命『M@STERPIECE』。最後の最後に『最高傑作』の銘を打って、本公演は幕を閉じた。

ステージを縦横無尽に駆け回るキャストさんたち、ムビマス際限らしきカメラワークや信号機の印象的な歌唱リレー。いつぞや出雲まで見に行った輝きの向こう側が、目の前で現実のものとなっていた。

ステージも客席も最高傑作にキラキラとした光景。かつては聴くたびに泣けたし、MOIW2023では死ぬほど泣いたこの曲を。

僕は過去イチ冷静に眺めていた。
そして思った。

「僕にとって”ASが聖域”だった時代は終わったんだな」と。 

 

今日の「一体感」
昨日の「疎外感」
明日の「期待感」

『Discord Area』秋月 律子

アイマスに古来から伝わる三択肢。
私がASと相対して選ぶのは、いつだって「疎外感」だった。

少し世界を広げれば手が届いていたのにという後悔や、自分から離れていった復帰勢としての後ろめたさがそうさせた。

「犯してはならない領域、触れてはならない神聖」

そういったものをそう呼ぶのなら、私にとってのASは正しく「聖域」だった。 

 

だけど、今回のライブを経て少し変わった。

「疎外感」は、いともたやすく「期待感」に変わることを知った。20年も経ってまだまだ「時の最先端」を走り続ける覚悟を見せてくれたからだ。

「聖域と呼ぶには近所すぎるな」

そう思えたことが、本公演最大の収穫だった。

僕が秘めている「呪い」にはキリがない。
だからこそ「僕がASを追う理由」にもキリがないのだ。

復帰勢だからこそ、中途半端にASに触れてきたからこそ手にできた、「宝物」なのだ。

 

正直「最初で最後のASライブ」のつもりだったんだけどね。

ちょっといいライブすぎたし、やめるには中途半端すぎるかな。『ジブリ』コールせずにASライブ語れないでしょ?

まだまだ、ASといっしょ、できそうだ。

 

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