はじめに
その他ソロ曲はこちら。
百瀬莉緒ソロ3曲目。
『Border LINE→→→♡』
収録CDは「MS 05」。
Pの皆様にも聞きなじみのある言葉ですね。
基本的にイベントを最低限しか走らない私が気にすることはありませんが、いちパチンカスとして聴き馴染みのある言葉ではある。
30回/kくらい回る39フェスとかないですかね。
その一線を超えるか、超えないか。
その内と外で、見える世界は雲泥の差。
ある者は歓喜と安堵の雄たけびを。
ある者は絶望と落胆の呻き声を。
イベントの数だけボーダーがあり、ボーダーの数だけドラマがある。
これから、どんなドラマが繰り広げられていくのか。
だって命賭けた方が美しくいられる
『ラスト・アクトレス』
ドラマの被害者とならないよう、走る際は計画的に。
ミリオンはすぐに人が死にますよ。
作詞:唐沢美帆
作曲:睦月周平
考察の前に
考察にあたり、面白かったので載せておきます。
いったい、莉緒を何だと思っているのか。莉緒Pとして抗議の所存。
ただ、そんな不憫なところもおいしいと思えるのは、私の性格が歪んでいるからでしょうか。
莉緒Pのご意見をお待ちしております。
歌詞考察
乙女も枯れる丑三つ時
Be My Boy AM2:00のBAR
『Border LINE→→→♡』
心ごと待ちぼうけ I miss you
グラスの中 溶けた氷が泣くわ
Is this love?
AM2:00。
この時間帯に何を思い浮かべるかは人それぞれでしょう。
それなりに年を取った身としましては、「早く寝ないと明日の仕事に響くなー(明日ではない)」とか。そんな不安がよぎりがちな時間。
日本では古来より「草木も眠る丑三つ時」と呼ばれるように、1日で最も静けさが深まる時間として認知されている。
「心ごと待ちぼうけ」
このフレーズから察するに、身も心も待ちぼうけた末に迎えた「AM2:00」。
冒頭で「AM2:00」なんて時間を設定したのは、
“そんな時間に一人でいる女性”という、絶対ハッピーではない情景描写
辺りの静けさのおかげで、鮮明に浮かび上がる”主人公の不安・後悔”
ここらへんを連想させるからでしょうか。
3日睨んだ 携帯の着信
『Border LINE→→→♡』
待つのも恋のSTEPだと思うけど
あなた好みの メイクも服も
見てくれなきゃ
意味なんてないじゃない
本曲以前の莉緒ソロ曲。
『Be My Boy』,『WHY?』ではメール1通送る前後のアレコレを描いていたけど、本曲も地続きであることを匂わすのがこのパート。
フライングにはなるけど次ソロ曲もストーリー的にはつながってそう。毛色は大分違うけどね。
現在、各アイドルのソロ曲は4曲or3曲。
多種多彩な楽曲が繰り出されてきたけど、「1~4曲までが一繋ぎのストーリーになっている」。
これが莉緒ソロ曲の大きな特徴だと思う。
ご新規の方には、1曲目から順番に聴くことをおススメしたいね。
もはや、莉緒の代名詞になってる「返信が来ない女」という悲しい事象が示唆されてるのもココ。不憫で愛おしい。
『Border LINE→→→♡』って何なのよ!!
冒頭で「ボーダーライン」について軽く話題にしたけど、本曲の歌詞中にはいくつかのボーダーラインが設けられている。
たとえば、
要約できない想い
『Border LINE→→→♡』
下書きの中へ隠そう
「文章を書く」という行為には「推敲」が伴う。
重要な文章ほど、長大な文字列ほど。
その作業は多くなるのが一般的ではないだろうか?
「要約できない」
「隠そう」
この2つのワードから透けて見えるのは、「相手に見せるには拙いし長い。だけど、吐き出さずにはいられない」。
そんなジレンマ。
散々謳ってきた「見てほしいけど傷つきたくない乙女心」だと思う。
そんな彼女の想いの避難場所が「下書き」なんだけど、その行為が恋愛になんら影響を与えない。「想いは形にしないと届かない」。
それも、歴代ソロ曲で謳ってきたメッセージである。
「下書きトレイ」と「送信トレイ」
ただのフォルダ分けでしかないんだけど、「誰かの目に触れるか否か」。
ここに「ボーダーライン」が潜んでる。
また、
押してダメなら 引いてみようかな
『Border LINE→→→♡』
何もしなきゃ 終了しちゃうかな
この共感しか出来ないフレーズも、彼女が飛び越えなければならないボーダーラインの一つ。
押しても駄目なら引いてみようかな
いやきっと気付かれもしない『僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい』back number
知ってたけど曲名長いな。
やっぱ恋心って要約できないらしい。
「押してダメなら引いてみる」
恋愛において”至言”ともいえる一言。
実際それなりに効果があるから語り継がれてるんだろうけど、そんな駆け引きができるのは「それなりの好感度以上の人間」だけ。
毒にも薬にもなれない”透明人間”では、押そうが引こうが効果は変わらない。
そりゃ、そうよね。
見えないものがいくら変わろうが、それを感じ取ることはできないんだし。
「相手に認識されているか否か」
これが第二のボーダーライン。
Tell me Tell me Tell me why
Love me Love me Love me do
どうしたって大好きよTell me Tell me Tell me why
Love me Love me Love me do
飛び越えて Border line
そんな解決しないといけない「ボーダーライン」が明示された上でのCメロ。
一聴して強く感じるのは、ヤケクソ感のある吹っ切れた歌唱。
「幼さ」を感じる無垢さである。
ドキドキが止まらない
『Be My Boy』
キラキラが眩しくて
ワクワクを期待して
会いにいこう
「莉緒ソロ曲は一繋ぎ」
冒頭に述べた言葉だけど、この主人公は良い意味でも悪い意味でも変わらない。毎度同じ感情を抱いて、毎度同じ結論に辿り着く。
「どうしたって大好きよ」
この歌詞からも分かるけど、主人公自身そのループには気づいてる。
どれだけ辛い想いをしても。
いや。
むしろ、辛い想いをしているからこそ。
「大好き」という気持ちを自覚してしまう。
だからこそ、その衝動を燃焼させて何度でも追いかけていける。
ここまで見た感じ、相手目線からしたら主人公は透明人間。あって顔見知りくらいな印象しかないはず。
そんな彼の恋人になるためには、“恋愛対象という名の土俵”に上がる必要があって。
その土俵に上がるために“頭の中のグルグル”から脱却しなければならない。
主人公が越えなければならない境界線はこの2つ。
その勝負俵と円環こそが、
この曲の『Border line』。
己に打ち勝ち、土俵にいるライバルを蹴散らす。
こうして書くと”恋愛”とはかくも厳しい修羅の世界ですが、この恋の行方は一体どうなるんでしょうね?
多分このストーリーが完結することはないのでしょうが、このいじらしさが愛おしいので悲恋で終わってほしいな。
あとがき
「大人の服を着てる 子供なのよ」
この1文が生まれただけで、もはや言うことはない。
一部界隈では
「大人の服を着てる 子供なのよ」
と読む人もいるとかいないとか……。
まぁ、とにかく莉緒らしいフレーズってことよ。サンキュー、唐沢さん。
あと、ダンスが印象的だね。
いろいろと挑戦されているみたいだし。
中の人についてどうこう感じることは少ないんだけど、5thの山口さんのパフォーマンスは素晴らしいと思う。この曲が好きな方やりか姉ファンの方には、是非見ていただきたい。
次で莉緒ソロ曲紹介も4曲目。
現状、最新ソロ曲になります。
お時間あれば楽しんでやって下さい。
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